2008-11-09

Let's Wine(第4回)


環境設定(つづき)


デスクトップの設定


Wine がインストールされていれば、exe の拡張子が付いたファイルを実行しようとすると、自動的に Wine が起動されます。もちろん、Windows と違って、ファイルに実行権限がなければなりません。

$ chmod +x foo.exe
$ ./foo.exe

実行権限があれば、ファイルブラウザからも該当ファイルをダブルクリックで、Wine が起動して、Win32 プログラムを実行してくれます。

Windows 用のプログラムを、Wine を利用して Linux 上で実行するだけであれば、これだけできれば十分でしょう。しかし、クロスコンパイル環境で生成した Win32 用バイナリの動作をチェックする場合には、cmd.exe を Wine で起動して、バイナリの動作を試してみるという CUI 的な使い方が多くなります。

そこで、私は、右図のように「Wine端末」というランチャ(ショートカット)をデスクトップ上に作って利用しています。雰囲気を出すために、端末画面の背景を黒にして、Windows のコマンドプロンプトのデフォルトの状態に似せてあります。

参考までに、設定方法を簡単に紹介しておきます。

まず、gnome-terminal に、Wine の cmd 用のプロファイルを生成します。

ここでは、プロファイル名を WineTerminal としました。

プロファイルの設定において、「タイトルとコマンド」タブの画面で「SHELLの代わりにコマンドを実行する(N)」にチェックを入れて wine cmd を入力します。

デスクトップへのランチャを生成するには、デスクトップ上でマウス右ボタンをクリックし、「ランチャの生成(A)...」を選択します。

プロパティの「ランチャ」のタブで、コマンド入力欄に、gnome-terminal --window-with-profile=WineTerminal と入力して、gnome-terminal を指定したプロファイルで起動するようにします。

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