環境設定
Wine の基本設定
まず Wine の設定をします。winecfg を起動して基本的な設定をします。
$ winecfg
ここでは、「ドライブ」タブの画面で「自動検出(D)...」のボタンをクリックして、Linux の $HOME を Hドライブにマッピングしただけです。
パスの設定
次にレジストリエディタを起動して、パスを設定します。
$ regedit
MinGW クロスコンパイルで生成されたバイナリがインストールされているパスを追加します。もちろん、ここでのパスの区切りは \ になります。
設定後、Wine で cmd.exe を起動してパスを確認します。
$ wine cmd
CMD Version 1.1.5
H:\>echo %PATH%
C:\windows\system32;C:\windows;Z:\usr\local\i386-mingw32\bin
H:\>
H ドライブが追加されて、cmd.exe の起動後の最初のドライブが H になっています。Wine の環境変数 PATH には確かにパスの追加が反映されています。これで、MinGW クロスコンパイル用に作成したパッケージの動作確認がやりやすくなりました。試しに MinGW のクロスコンパイル環境でコンパイルした RPM パッケージの Tcl/Tk wish [1]を起動してみます。
H:\>wish86
H:\>fixme:font:WineEngCreateFontInstance Untranslated charset 255
fixme:comm:set_queue_size insize 4096 outsize 4096 unimplemented stub
fixme:imm:ImmReleaseContext (0x1002e, 0x904468): stub
fixme:imm:ImeHandleNotify WM_IME_NOTIFY:IMN_SETOPENSTATUS
fixme:imm:ImeHandleNotify WM_IME_NOTIFY:IMN_SETCOMPOSITIONWINDOW
:
:
wish のコンソール上のサイズが Windows 上で実行する場合より小さく、さらに日本語の入力時に変換窓が表示されず難がありますが、widget もちゃんと作成できます。
関連情報
[1] [LIB] tcltk
0 件のコメント:
コメントを投稿