2008-11-07

Let's Wine(第2回)


環境設定


Wine の基本設定


まず Wine の設定をします。winecfg を起動して基本的な設定をします。

$ winecfg

ここでは、「ドライブ」タブの画面で「自動検出(D)...」のボタンをクリックして、Linux の $HOME を Hドライブにマッピングしただけです。

パスの設定


次にレジストリエディタを起動して、パスを設定します。

$ regedit


MinGW クロスコンパイルで生成されたバイナリがインストールされているパスを追加します。もちろん、ここでのパスの区切りは \ になります。


設定後、Wine で cmd.exe を起動してパスを確認します。

$ wine cmd
CMD Version 1.1.5

H:\>echo %PATH%
C:\windows\system32;C:\windows;Z:\usr\local\i386-mingw32\bin
H:\>

H ドライブが追加されて、cmd.exe の起動後の最初のドライブが H になっています。Wine の環境変数 PATH には確かにパスの追加が反映されています。これで、MinGW クロスコンパイル用に作成したパッケージの動作確認がやりやすくなりました。試しに MinGW のクロスコンパイル環境でコンパイルした RPM パッケージの Tcl/Tk wish [1]を起動してみます。

H:\>wish86
H:\>fixme:font:WineEngCreateFontInstance Untranslated charset 255
fixme:comm:set_queue_size insize 4096 outsize 4096 unimplemented stub
fixme:imm:ImmReleaseContext (0x1002e, 0x904468): stub
fixme:imm:ImeHandleNotify WM_IME_NOTIFY:IMN_SETOPENSTATUS
fixme:imm:ImeHandleNotify WM_IME_NOTIFY:IMN_SETCOMPOSITIONWINDOW
:
:

wish のコンソール上のサイズが Windows 上で実行する場合より小さく、さらに日本語の入力時に変換窓が表示されず難がありますが、widget もちゃんと作成できます。



関連情報


[1] [LIB] tcltk
 

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