Linux とは本来 Linux カーネルのことを指しています。しかし、カーネルだけでは OS として動作させることはできません。そこで、OS に関連するツールやアプリケーションなどをまとめて、インストールし易く、インストール後にすぐ利用できるような配布形態にしたものを「ディストリビューション(略してディストロ)」と呼んでいます。
GParted (GNOME Partition Editor) は GNU Parted の GTK+フロントエンドで、GNOME の公式パーティション編集アプリケーションです。GParted はディスクパーティションとファイルシステムの作成、削除、リサイズ、移動、検査、そして複製に使用されます。新しい OS 用の領域の作成、ディスク使用状況の再編成、ハードディスク上のデータの複製、そしてあるパーティションの別パーティションへのミラーリングに有用なユーティリティ・ソフトウェアです。
GParted Live は GParted を利用するための専用の Linux ディストロです。Debian Live のイメージをベースにしています。プロジェクトサイトには x86/x86_64 のシステム用に CD, USB, PXE サーバー およびハードディスクにインストールできるとありますが、CD や USB メモリにイメージを書き込んでライブシステムとして利用するのが一般的な使い方になるでしょう。
Fedora Media Writer は、USB メモリにライブ OS あるいは OS インストール用の ISO イメージを書き込む、フリーでオープンソースなユーティリティソフトウェアです。
名前が Fedora で始まる通り、Linux ディストリビューションのひとつ Fedora で、インストール用イメージを USB メモリに書き込むためのユーティリティとして開発されたツールなのですが、他の OS 用の ISO イメージを USB メモリに書き込む用途にも使えます。
このように FedoraMediaWriter のパッケージは Fedora 上で利用できますが、Windows や MacOS でも利用できます。今回は Windows 版を使って、Fedora のイメージを USB メモリーに書き込む方法を紹介します。
本記事で使用している OS は下記のとおりです。
Windows 10 Home, version 1909, build 18363.628
x64 ベース
ダウンロードとインストール
FedoraMediaWriter は、Fedora Workstation の ISO イメージをダウンロードするサイト(参考サイト [1])から入手できます。下図の青くなっている Windows アイコンのボタンをクリックすると Windows 用の FedoraMediaWriter インストーラをダウンロードできます。