2018-01-01

Maxima on Android を試す

年末年始の休みになり、ラゾーナ川崎プラザにある丸善で本を物色していたところ、「スマホで数学!」という A5 版程度の小冊子が目につきました。正確な書名は、「いつでも・どこでも・スマホで数学!」です。副題に「Maxima on Android 活用マニュアル」とあります。手にとって奥付をみると、2017 年 12 月 15 日 第1版第1刷発行となっており、発売されたばかりの本です。

Maxima [1] とは、LISP で記述された数式処理システムです。GNU GPL に基づくフリーソフトウェアであり、現在も活発に開発が続けられています。[Wikipedia より]

Maxima を使ったことはありませんが、「数式処理システム」という響きは、昔 Macintosh で使っていた Mathematica と同種のソフトウェアであろうと想像できます。その Maxima が Android 端末📱で利用できるように移植されていて無料で入手できるということなので俄然興味を持ちました。

会社から支給されている iPhone を使ってはいるものの、個人用途では長らくガラケーを使っていました。ガラケーを卒業して、型落ちの格安 Android 端末(6,000 円‼)を使い始めたのは昨年3月のことで、まだまだスマホ初心者です。使用用途のほとんどは、SNS やニュース📰の閲覧と、SNS にアップする写真の撮影📷、たまに音楽を聞く🎧 程度です。小さな画面でゲームをしようとは考えないので、プロセッサーの能力を存分に引き出すような使い方はしていません。

しかし、Maxima on Android を使いこなせるようになれば、スマホの電卓ではとてもできないクリエイティブな用途に使えるかもしれないと夢みたいなことを考えながら、本を持ってレジに並んだのでした。

早速 Maxima on Android をインストールして、まずは「いつでも・どこでも・スマホで数学!」の「はじめに」iiiページに紹介されていた二変数関数をプロットしてみました(下図)。プロットには一瞬の待ちを感じた程度で、十分速く描画されました。

f(x,y):=sin(sqrt(x^2+y^2))/sqrt(x^2+y^2) のプロット例

「いつでも・どこでも・スマホで数学!」にインストールの方法が丁寧に説明されていますが、カラーでないせいでしょうか、やや読みにくいように感じましたので、自分の環境でインストールした時のスクリーンショットを下記にまとめました。

Maxima on Android のインストール

Google Play から Maxima on Android をインストールします。

「開く」をタップするとインストール先を内部か外部ストレージするか選択する画面が表示されます。お使いの環境に応じてどちらかを選び「INSTALL」をタップしてインストールします。インストールが終わると Maxima On Android が起動します。

Std Math Keyboard のインストール

数式を入力するには標準の iWnn IME のキーボードでは不便だということなので、推奨されている Std Math Keyboard をインストールして利用することにします。

インストールした Std Math Keyboard を有効にします。

Maxima on Android 上で iWnn IME 上の ボタンをタップして、メニューから「入力方法」を選択してキーボードを切り替えます。

とりあえず使ってみる

冒頭で紹介したように「いつでも・どこでも・スマホで数学!」の「はじめに」iiiページに紹介されていた二変数関数をプロットしてみました。[ENTER] ボタンの左側が式、コマンドを入力するエントリになっています。以下を一行ずつ入力して [ENTER] ボタンをタップします。

f(x,y):=sin(sqrt(x^2+y^2))/sqrt(x^2+y^2);
plot3d(f(x,y),[x,-10,10],[y,-10,10],[grid,50,50]);

もうすこし Maxima on Android の使い方を習得して、おもしろい応用例があれば、本ブログで紹介しようと考えています。

参考サイト

  1. Maxima, a Computer Algebra System
  2. Maxima on Android - Google Play の Android アプリ

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

0 件のコメント: