KNOPPIX(ノピックス)は、CD-ROM または DVD-ROM から起動することが可能な Debian ベースの Linux ディストリビューションです [1]。[Wikipedia より]
日本では独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)から、日本語を使うユーザー向けにカスタマイズした KNOPPIX が配布されていたためか、知名度がある Linux ディストリビューションのひとつと思っていましたが、二年以上前から産総研の版は配布されなくなっていたのですね [2]。
本家 KNOPPIX では開発が続いており、最新のバージョン 8.1 が昨年の 9 月 5 日にリリースされています。ファイルの末尾が -DE のドイツ語版と -EN の英語版の iso ファイルがダウンロード可能だったので、英語版の KNOPPIX_V8.1-2017-09-05-EN.iso をダウンロードして、Fedora Media Writer [3] を使ってフラッシュメモリに書き込みました。
早速起動してみたところ、UEFI での起動は特に問題なく、しばらく待つと無事デスクトップが表示されました。
英語版のパッケージをインストールしたため、当然、メニューは英語です。キーボードも英語の101系配列になっています。幸いなことに日本語をはじめとする他の言語で入力するための環境は含まれているようでしたので、設定例を紹介すべくあれこれやってみました。しかし、使用した Celeron 搭載のチープな PC (4GB RAM) には全く重過ぎる OS でした。動作が緩慢すぎて、設定に関わるスクリーンショットを取って、それらのファイルを苦労してネットワーク上のストレージにコピーしたところでギブアップです。下記は関連する設定画面の一部です。
Celeron 搭載のチープな PC (4GB RAM) では KNOPPIX は緩慢な動作なので、チープな PC しか使っていない自分にとって、日常的に使える代物ではありませんが、ストレージにインストールして通常使っている Fedora や Ubuntu がなんらかの原因で起動しなかった時に、最低でも重要なファイルをコピーするといった緊急避難用途に KNOPPIX は役に立ちそうです。
追記 [2018-01-03]
KNOPPIXを試したところ、想像以上に動作が重かったのに辟易しましたが、Compiz による画面効果を無効にすれば、もう少しマシな動作速度が得られるかもしれないと思い直し、翌日になって再び KNOPPIX を起動しました。
驚いたことに、昨日の作業ファイルなどが残っていました。KNOPPIX の起動用フラッシュメモリの KNOPPIX-DATA パーティションに /etc /home /root /var のバックアップが取られていました。シャットダウン時に異様に時間がかかるなと思っていましたが、おそらくはバックアップを作成していて時間がかかるのでしょう。設定が保存されるのであれば、応用範囲が広がりそうです。
参考サイト
- KNOPPIX - Live Linux Filesystem On CD
- KNOPPIX日本語版、開発中止に | スラド Linux [2015-04-23]
- bitWalk's: Fedora Media Writer [2016-12-11]
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