コンパクトカメラでの撮影は、一眼レフカメラのような高度な設定をする必要がないとずっと思っていたカメラ初心者です。
昔、型落ちのコンパクトデジカメ Canon PowerShot SX500 IS がヤマダ電機で安く売っており、それを衝動買いして永らく愛用していました。確かにズーム 30 倍の望遠には重宝しましたが、その反面、接写でのピント合わせが難しく、そろそろ最新機種への買い替えをしようと検討をしていました。そんな時、Canon PowerShot G9 X mark II が新発売されたので新調してしまいました。
この週末、新調したカメラを携えて品川神社へ出かけて撮った写真の中で、撮影した意図と違う撮れ方をした画像があったので、そうなってしまった理由を調べてみました。
右が当の画像です。ボケ(木瓜)の花が咲いていたので、背景に結びつけてあるおみくじも写るようにして撮ったものです。
ところがボケの花にピントが合って、背景はボケてしまっています。こんなにボケてしまっては当初の撮影意図が活きていません。
いままで使っていた PowerShot SX500 IS では、ズームなしのオートで接写する場合は、背景がこうもぼやけてしまうことがありませんでした。
左に、昨年秋、神代植物公園にて PowerShot SX500 IS で撮影したバラを示しましたが、背景も比較的鮮明に写っています。
しかし、新調した Canon PowerShot G9 X mark II では、オートで撮ると、ふつうにターゲットにピントがあって、その他はぼやけるという画像になってしまいます。
もちろん、このようにピントを合わせた被写体のみくっきり写り、その他はぼけた像になった方が良い場面も多々あります。要は撮りたいように撮るにはどうすれば良いかということです。
おそらくこれは非常にカメラの撮影技術では初歩的な技術で、こういうことが腑に落ちるように理解できていないと、きっと新調したコンパクトカメラを使いこなせず宝の持ちぐされになりかねません。それは自分にとってとても悔しいことになりますので、調べたことを備忘録としました。
Deep Focusという語に悩む
調べてみると、「パンフォーカス」という言葉に容易にたどり着けました。この「パンフォーカス」というのは和製英語であり、英語表現は Deep Focus になるとのことでした。
半導体プロセスエンジニアだった私は、なまじ余計な知識を持っていることからこの用語に敏感になります。Depth of Field と Depth of Focus に混乱してしまいましたが、参考文献 [1] の被写界深度の説明を読んで「被写界深度は絞りを絞り込む(F値が大きい)ほど深くなる」ということに納得したのでした。
実際に比較してみる
台所に飾ってあったピンクの薔薇の花をターゲットにして比較してみました。以下、左の画像は AUTO で撮ったもの、右の画像は絞り優先モードで試しに F11 で撮ったものです。
画像を小さくしてしまったら差が判りにくくなってしまいましたが、右側の絞り優先モードで撮ったものはいわゆるパンフォーカスと言えるのでしょうか、背景がぼやけずに撮れています。
コンパクトカメラと言っても侮ることなかれ。今回新調したカメラは型落ちしたお手頃価格ではなかったので、もっと使いこなせるようにして、来るお花見の時期に備えることとします。
参考サイト
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