Fedora などの Linux をインストールする時、ISO イメージをダウンロードして、USB メモリに書き込んで使用するのが普通になりました。このような時、以前は Fedora の livecd-tools [1] を使って USB メモリに書き込んでいました。ある時 Windows 上で USB メモリに ISO イメージを書き込む必要に迫られ Rufus [2] を使ってみたところ、とても使いやすかったので、その後 Rufus ばかりを使うようになってしまいました。
先日 Fedora 24 がリリースされましたが、あらためてインストレーションガイドを読んだところ、Fedora (GNOME 3) 上で簡単に ISO イメージを USB メモリに書き込めることが判った [3] ので、備忘録のためにまとめました。
動作環境は次の通りです。
OS: Fedora 24 (x86_64)
Desktop: GNOME 3
準備しておくものは、書き込む元の ISO イメージと書き込み先の USB メモリですが、ここでは以下を使って説明をします。
ASUS TransBook T100HA を、Amazon.jp の 「プライムデー 2016 (7/12)」で、破格な値段の誘惑に負けて買ってしまいました [1]。この PC は、ノートパソコンでありながらモニタだけでも動作するタブレットとして使える、所謂 2 in 1 PC(ハイブリッドパソコン)です。
CPU
インテル® Atom™ x5-Z8500
メモリ
LPDDR3-1600 4 GB
ストレージ
eMMC 64GB
カードリーダー
microSDXC/microSDHC
カメラ
アウトカメラ 500 万画素 インカメラ 192 万画素
ネットワーク
IEEE 802.11a/b/g/n Bluetooth V4.0
インターフェース
USB 2.0×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 microHDMI (Type D)×1 1 x Type C USB3.1 Gen1 microUSB×1
この PC に Ubuntu 14.04 をインストールしたという記事がありましたので [2]、それなら自分は Fedora 24 をインストールして遊ぼうと考えました。
インストール用イメージの準備
まず、プレインストールされている Windows 10 上で、Fedora 24 Workstation と、うまくいかない時のバックアップとして Ubuntu 14.04 のインストール用 ISO ファイルをダウンロードしました。次に、Rufus で USB メモリ起動できるイメージをそれぞれ作成しました。
なお、前述の参考サイト [2] では Ubuntu で内蔵の無線ネットワーク (WiFi) の機能が利用できないということでした。Fedora でも使えない可能性があるので、キーボード右脇の USB 2.0 ポートに USB ハブを挿し、そこに USB マウスの受信機、インストーラ用の USB メモリ、そして無線 LAN 子機を挿した状態でインストールをしました。
失敗した Fedora 24 のインストール
いろいろ試した顛末を書くと長くなるので、ここでは結果のみに留めます。
PC の 起動時に F2 ボタンを押して BIOS 設定画面を表示し、そこでブートする順番を設定します。Fedora 24 のインストールイメージは、何回か起動に失敗するものの、なんとかインストーラを動かすことができ、無事インストールを完了することが出来ました。もちろん Windows と併用する気はなかったので、eMMC の(Windows のリカバリ領域を含めた)64GB 全てを Fedora のインストール先に使用しました。
なぜ機能を犠牲にしてまで Linux を使うことにこだわるのかって思われる方もいるでしょう。長年使っているので Linux を使いたいというのは表向きの理由なのですが、Linux をとにかくいろいろな PC にインストールをして遊んでみたいという動機が根底にあります。ですので、これは趣味なのです、いやビョーキなのかもしれません。格安 PC がこんなに出回る世の中になったので、そんなに大きな出費をしなくとも存分に楽しめています。
このところ、自宅で使う PC については会社の PC の性能と競うことを諦め…、と言うより、仕事では Xeon を搭載している化け物みたいなサーバを扱うようになったので、デスクトップ PC の性能をあれこれ考えるのは虚しくなってしまいました。もとい、自宅用には格安 PC に Linux をインストールして使っていますが、さすがに買いすぎの感があります。昨年 ASUS X200MA (Fedora) を購入、今年になって ASUS EeeBook X205TA(現在のところ Windows 10)に HP Stream 11 (Fedora) と格安 PC のオンパレードです。
一方で、今年の 4 月末にインテルがスマートフォンやタブレット向け SoC (System on Chip) の製品投入予定をキャンセルするというニュースが流れました。今後、格安の Windows PC は発売されなくなり、(Chrome Book を含む)Android などの端末と Windows PC との棲み分けがはっきりしてくるようになるのでしょう [2]。
そういうこともあり、既に購入している格安 PC に満足しつつも、最後の Atom x5 系のプロセッサになりそうな Atom x5-Z8500 が搭載されている ASUS の TransBook T100HA にとても興味があったのでした。しかし Amazon.co.jp 限定 4GB の DRAM 搭載品は 5 万円近くするので、性能と価格とのバランスが今一つと買う決心がつかず、結局のところ見送りのつもりでした。それに ARM 系プロセッサを搭載した Chrome Book に Linux ディストリビューションをインストールする時期が来たと、興味の対象を変えようともしていました。
ですが、前述のとおり、魅力的な値段に負けて購入してしまったのでした。ARM 系 Linux への挑戦は後回しです。
Linux (Fedora 24) をインストールすることが当面の目標です。うまくいったら、あらためて紹介します。
Visual Studio Code (VS Code) はオープンソースのソースコードエディタです。マイクロソフトにより開発され、Windows, Linux, OS X 上で動作します。その最新安定版 v1.3.0 が、7/7 にリリースされました。今回加えられた変更は多岐にわたるそうですので、その概略は参考サイト [1] を参照してください。Windows 版に関しては、多くのサイトで扱われていますので、ここでは Linux 版について触れることにします。