2007 年 11 月に米国で Kindle が Amazon.com から発売され、いよいよ本格的に電子書籍時代到来かと思ったものですが、当時、日本の Amazon.jp から Kindle がすぐには発売されませんでした。
2012 年になっていよいよ Amazon.jp から Kindle が発売されることになり、(結局、様子見を決め込んで買いませんでしたが)購入を真剣に検討し始めたことを覚えています。発売前後の記事を拾ってみました。
- 「黒船」アマゾン来襲を前にして日本の電子書籍は壊滅状態 | 池田信夫 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (2011/10/20)
- “黒船”キンドル襲来に戦々恐々 アマゾン、電子書籍で日本参入 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) (2011/10/21)
- "黒船" Amazon Kindleがついに上陸!その戦略の先に見えてくるリアル店舗ビジネス制覇の野望 (1/5):EnterpriseZine(エンタープライズジン) (2012/03/07)
- キンドルが売れないこれだけの理由 | 紙メディア VS ネット 最終決戦 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 (2012/11/14)
- 【黒船襲来】速報 kindle 日本で発売!!! - NAVER まとめ (2012/11/08)
- Kindleまとめ:fire HDとPaperwhite 3Gはどちらが人気か - 週刊アスキー (2012/12/23)
E30HT という Windows Mobile の端末を 2009 年に購入したものの、一年程度で壊れてしまい、それ以来、間に合わせで買ったガラケーをずっと使い続けていました。
- bitWalk's: E30HT (2009/07/09)
ところが、一年ほど前に会社から iPhone 5S が支給され、ようやく人並みにスマホなるものを使うようになり、これによってガラケーとの距離はすっかり遠くなってしまいました。
書籍についても、Apple Store で読みたい書籍は大抵は入手できるので、iPhone で本を読むようになり、少なくとも小説などは紙媒体を買わなくなりました。ただ、画面が小さいことが最大の難点でした。
それで、いよいよ Amazon の Kindle を買う時がきたと思い、今年になってようやく、Kindle Paperwhite(ニューモデル)WiFi モデルのキャンペーン情報なしのものを 16,280 円(実際にはポイントや割引でずいぶん安く買っています)で購入したのでした。
実は、Fire タブレットが、プライム会員の割引価格 4,980 円で買えることに大変心惹かれたのですが、本来の購入目的が、文庫本を読むための電子デバイスであったので、カラー画面よりもバッテリーの持ちが良いことを優先することにしました。
あとは、いわゆる電子ペーパーの今の実力を知りたいという興味もありました。
ちなみに Kindle Paperwhite のディスプレイの仕様には
Carta電子ペーパー技術採用6インチPaperwhiteディスプレイ、解像度300ppi、内蔵型ライト、フォント最適化技術、16階調グレースケールとあります。
本を読むための専用電子デバイスにどこまでコストをかけるかは、人それぞれだとは思いますが、紙媒体の書籍のスペースを確保しなくても良いことと、持ち運びのし易さを勘案して、このぐらいは許容できるだろうと考えました。
使用感
Kindle Paperwhite を購入後、最初に購入した本は、昨年ドラマ化された下町ロケットの後半部分、「下町ロケット2 ガウディ計画」だったのですが、いろいろな事情で以前に Kindle Cloud Reader で読むために購入してあった書籍も、Kindle Paperwhite 上で読めるようになりました。
Kindle Paperwhite の使用感を書くにあたって、このような電子デバイスの操作に慣れる必要があると考え、まずは前述の本を全部読むことにしました。毎日、読書に費やすことができる時間は就寝前の一時間ぐらいで、しかも暗くした部屋で布団の中で読むのが常です。大きめのフォントにして楽に読めるようにしています。紙媒体の本と違い、暗闇でも読めるのはありがたいことです。ただ、本体が 205g とは言え、長く読んでいると腕が疲れると感じるのは贅沢な悩みでしょうか。
こういう状況で一冊読み終わる頃には、すっかり基本操作に慣れました。確かに iPhone などスマートフォンあるいは他のタブレット端末と較べてしまうと、動作はキビキビしていませんし、電子ペーパーのリフレッシュが時々入ります。でも、バッテリーはとても長持ちしますし、目も疲れません。
スマートフォン/タブレットと同じ類と考えずに、じっくり読むための読書専用デバイスだと割りきれば、これはこれで良いように思います。操作はシンプルですし、個人的には、結構満足しています。
ただ、通勤中の電車で Kindle を開いて読書をすることを、現時点では躊躇っています。降車時にさっとポケットにしまうほどには小さくないからです。画面が小さいと読みにくいし、悩ましいところです。ディスプレイの大きさは維持して、周りの枠の部分が少なくなれば全体的な大きさも小さくなります。今後の改善に期待したいです。
現在のところ、このモノクロ画面に大きな不満はありませんが、技術的には、カラーに対応した電子ペーパーの開発と普及に大きな期待をしたいです。
iPhone を使うようになって、毎日の充電が当たり前になってしまいました。一人あたりの電力消費量は大したことではないのでしょうが、全体で見るときっと消費電力は結構な量になっているのでしょう。以前、工場のペーパーレス化を実現するため、電子ペーパーの活用を検討したこともあり、電子ペーパーへの関心が高く、ニュースでも気をつけているのですが、自分のニュースソースではなかなかタイムリーに引っかかりません。
それでも電子書籍のように普及し始めているデバイスで採用されているので、電子ペーパーの進化をエンドユーザーが実際に手にとって目にすることができるようになりました。消費電力が極めて少ない、エコな電子ペーパーがもっと普及していくことをとても期待しています。
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