2015-04-26

Fedora 22 β版を試す

4 月 21 日(米国時間)にリリースされた Fedora 22 の β版をインストール(アップグレード)してみました。

まず、関連サイト [1] から、ワークステーション版の Live イメージ Fedora-Live-Workstation-x86_64-22_Beta-3.iso をダウンロードして、livecd-tools でフラッシュメモリにインストールイメージを作成しようとしました。使用環境は Fedora 21 x86_64 です。

ところが、下記のようなよく解らないエラーが出て、作成することができませんでした。

$ su
パスワード:
# umount /dev/sdb
# /usr/bin/livecd-iso-to-disk /home/bitwalk/ダウンロード/Fedora-Live-Workstation-x86_64-22_Beta-3.iso /dev/sdb
Verifying image...
/home/bitwalk/ダウンロード/Fedora-Live-Workstation-x86_64-22_Beta-3.iso:   758a9f6446d8ce6f2f2c5baf9a4a023c
Fragment sums: 2c3f9c223df517b12e957a8f47ffb2e6ae7d918e2d14e535f5412aaa7176
Fragment count: 20
Supported ISO: no
Press [Esc] to abort check.
Checking: 100.0%

The media check is complete, the result is: PASS.

It is OK to use this media.
Copying live image to target device.
squashfs.img
  1,366,757,376 100%    6.14MB/s    0:03:32 (xfr#1, to-chk=0/1)
osmin.img
         12,288 100%    0.00kB/s    0:00:00 (xfr#1, to-chk=0/1)
Updating boot config file
Installing boot loader
plain floppy: device "/proc/3000/fd/3" busy (リソースが一時的に利用できません):
Cannot initialize 'S:'
Bad target s:/ldlinux.sys
syslinux: failed to create ldlinux.sys
#

この問題を解決できなかったので、直接 FTP サイトからアップグレードに必要なパッケージを持って来てアップグレードすることにしました。β版が配布されているミラーサイトの情報が関連サイト [1] にはありませんでしたが、KDDI 研究所の ftp サイトを確認したら既にアップされていましたので、[2] から下記の RPM ファイルをダウンロードしました。

  • fedora-release-22-0.14.noarch.rpm
  • fedora-repos-22-0.3.noarch.rpm
  • fedora-release-workstation-22-0.14.noarch.rpm

yum localinstall fedora* (あるいは rpm -Uvh fedora*)で既存のパッケージを更新した後、dnf update で他のパッケージを更新しました。一部の drpm パッケージのリビルドに失敗したようですが、リブートして無事アップグレードを完了しました。

特に細かいことに気にせずに実機をアップグレードしてしまいましたが、この方法は正規のアップグレード方法ではありません。この方法を試す場合は、無保証であるリスクを認識した上で行ってください。

ちなみにカーネルは 4.0.0 になっていました。

$ rpm -q kernel
kernel-3.18.7-200.fc21.x86_64
kernel-3.19.3-200.fc21.x86_64
kernel-4.0.0-1.fc22.x86_64
$ 

関連サイト

  1. Download Fedora Workstation Beta
  2. ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/releases/test/22_Beta/Workstation/x86_64/os/Packages/f/

 

2015-04-23

Fedora 22 β版とカーネル 4.0

4 月 21 日(米国時間)に Fedora 22 の β版がリリースされました。

この β版がリリースされる直前の記事 [1] によれば、今月になってリリースされたカーネル Linux 2.4 が(β版を含む)Fedora 22 に採用されることになったそうです。この週末にでも β版をインストールしてみようと考えています。

  1. 2015年4月16日 開発中のFedora 22,カーネルにLinux 4.0を採用へ:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社
  2. 「Fedora 22」のベータ版がリリース - ZDNet Japan
  3. Download Fedora Workstation Beta

 

2015-04-17

JTcl/Swank を試す

Swank1. は、Tk Toolkit の機能を Java で実装および拡張した GUI ツールキットで、同じく Tcl の機能を Java で実装した JTcl と一緒に利用します。むかしむかし、Jacl という、Tcl を Java で実装したものがあったのですが、機能が貧弱だったのと、C の代わりに Java で実装することに興味が無くて、すっかり忘れていました。最近、ひょんなことから JTcl を知り、Tk に相当する Swank にたどり着きました。

JTcl の開発プロジェクト2. は、Google Summaer of Code 2009 に Jacl をフォークして現代風にコードを書き直すプロジェクトとして応募されて始まりました3.。最初のリリースは翌年の 2010 年 11 月 17 日です4.。現在入手可能な JTcl は、Tcl 8.4 に準拠しています。

ちなみに swank とは、Vocabulary.com によると imposingly fashionable and elegant あるいは elegance by virtue of being fashionable という意味でつかわれる形容詞、名詞です。

Swank の配布パッケージは、参考サイト[5] からダウンロードします。Windows 用には、Swank Executable _batteries included_ (swank-3.0.0-bin.zip) をダウンロードして、適当な場所に展開します。

動作環境は次の通りです。

  • OS: Windows 8.1 (64bit)
  • Java: Java SE 1.8.0_45-b14

展開したファルダーの中の wisk.bat をダブルクリクリックすると、コマンドプロントと、ウィジェットのトップレベルが開きます。

バッチファイルを実行して上のようなメッセージが表示される場合は「詳細情報」をクリックして、「実行」ボタンをクリックしてください。

最近、Tcl/Tk を使っておらず複雑なことができないので、簡単に動作確認をしてみました。

swkcon.bat をダブルクリックすると Swank 版 tkcon-2.4 が開きます。

いろいろ試してみたのですが、少なくとも Windows 上では日本語フォントは正常に表示されないようです。今後、もう少し機能を調べて紹介していく予定です。

関連サイト

  1. Swank - Swank Project
  2. JTcl Project
  3. Accepted projects - Google Summer of Code 2009
  4. Tcl/Java - Wikipedia, the free encyclopedia
  5. Swank: Tk-like GUI Toolkit in Java/Swing: Downloads — Project Kenai

2015-04-06

【備忘録】VirtualBoxでCentOS6.4(x64)がインストールできなかった話

VirtualBox で直面した問題を解決するのにぴったりのサイトがあったので備忘録として。使用していた PC は、Windows 7 Enterprise 搭載の Lenovo T440 です。

 

2015-04-04

【笠原一輝のユビキタス情報局】キーボードと合わせても887gのSurface 3は2-in-1の新しい選択肢 - PC Watch

ARM プロセッサ搭載の Surface RT と Surface 2 の人気は芳しくなかったようですが、個人的には ARM プロセッサに Microsoft がどこまで対応するかということが、Windows の将来を占う上で結構重要だと考えていました。でも売れなければ、これもビジネスですから仕方がありません。

3 月 31 日に米 Microsoft 社から発表された Surface 3 は、最新の Intel プロセッサ Atom x7-Z8700 を採用しているそうです。以下の記事に詳しく解説されています。

なお、現時点では日本での発売はまだ決まっていません。

モバイルデバイスではなく、PC のようなデバイスで ARM プロセッサが広く搭載されるようにならないか期待をしているのですが、Mac が ARM に乗り換えるなんて奇跡みたいなことが起きれば…、いや、それはさすがにないかな。