2014-07-21

【備忘録】CentOS 7 移行時のメモ

7 月 7 日にリリースされた CentOS 7 は、CentOS の開発プロジェクトが 2014 年 1 月に Red Hat の支援を受けるようになって以来、初めてのリリースです。

もともと、Red Hat Linux のユーザーだった私は、2003 年に商用の Red Hat Enterprise Linux(以下 RHEL) が発表されたのに伴い、Fedora Core(現在の Fedora)への移行を余儀なくされ、そのまま Fedora をずっと使ってきました。Fedora が RHEL の一歩も二歩も先を行く先進のディストリビューションだからと言っても、その最新技術を十分に享受したり、コミュニティへ貢献をしていたわけではありませんでしたが、半年毎にやってくる Fedora のリリースのたびにアップデートを重ねて、気が付けば 10 年が経っていました。

現在の Fedora 20 から Fedora 21 へのリリース間隔が、例外的に 1 年近くになることと、冒頭の CentOS プロジェクトへの Red Hat の支援のこともあって、今回の CentOS 7 のリリースは、個人的には強く興味を惹くイベントでした。そろそろ、安定したディストリビューションに乗り換え、自分の Linux の知識を整理したいと考えていたからです。

そこで、CentOS 7 がリリース後、仮想環境へインストールしてみて問題が無さそうだと確認できたので、思い切ってこの三連休に Fedora から CentOS への乗り換えをしました。ここでは備忘録としてインストール時に気が付いたことなどをまとめておきます。

インストール

まず、CentOS 7 の ISO イメージをダウンロードして、DVD-R に焼きました。CentOS をデスクトップ PC に使うことが目的ですので、「開発およびクリエイティブワークステーション」としてインストールしました。英文ですが CentOS 7 のインストールに関連するスライドをリンクしました。

パッケージ・レポジトリの追加

EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux)

エンタープライズ Linux 用の拡張パッケージ (EPEL) は、RHEL 向けの高品質なアドオンパッケージで、CentOS や Scientific Linux (SL) のような RHEL からスピンオフしたディストリビューションと互換性のある、Fedora プロジェクトで有志によって作成されたパッケージです。

下記のサイトの情報を参考に、RHEL/CentOS 7.x 用のパッケージを wget で入手してインストールしました。

RepoForge(旧 RPMForge)

まだ、CentOS 7 には対応していないようですが、http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/ を見ると rpmforge-release-0.5.3-1.el7.rf.x86_64.rpm が既にありましたので、現時点で利用できるパッケージがあるかは判りませんでしたが、とりあえずダウンロードしてインストールしておきました、

CentOSPlus

/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo の下記の赤字部分を 0 から 1 へ変更して、CentOSPlus のレポジトリを有効にします。

#additional packages that extend functionality of existing packages
[centosplus]
name=CentOS-$releasever - Plus
mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=centosplus
#baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/centosplus/$basearch/
gpgcheck=1
enabled=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

その他のレポジトリ

Google Chrome と DropBox を使いたいので、それぞれダウンロードしました。ただし、DropBox の RPM は Fedora 用でレポジトリの場所は Fedora のバージョンに依存しています。取り敢えず面倒なので dropbox.repo は消してしまいました。あとで対策を考えます。

下記 3. に、CentOS で利用可能なレポジトリサイトへのリンクを紹介しておきます。

  1. Chrome Browser
  2. Linux マシンに Dropbox をインストール
  3. AdditionalResources/Repositories - CentOS Wiki

デスクトップ

デスクトップ環境で利用可能なものを以下に示しました。左から、GNOME(クラシック)、GNOME、KDE Plasma Workspace、MATE、Xfce です。

今まで LXDE を使ってきましたが、LXDE は GTK+ から Qt へライブラリを変更した LXQt へ移行します。現在のところ、インストールした CentOS 上で LXQt を試すことはせずに、とりあえず GNOME(クラシック)を使うことにしました。

プリンタ

プリンタはエプソンの PX-105 を使用していますので、下記から epson-inkjet-printer-201211j-1.0.1-1lsb3.2.x86_64.rpm をダウンロードしてインストールしました。

ネットワーク上のプリンタとして設定しています。

ソフトウェア

まず、LibreOffice のバージョンは 4.1.4.2、GIMP は 2.8.10 で特に古いということはありません。

次に開発環境ですが Eclipse が利用可能なグループにあったのでインストールしようとしましたがパッケージがありませんでした。

今後利用できるようになるのかは不明ですが、暫く様子見といったところです。NetBeans IDE に統一してもよいのですが、最新版が RPM パッケージ提供されていないので思案しています。

いろいろ、後になって気付く事が多そうですので、しばらくは追記するようにします。

Fedora 15 から init デーモンの替わりに systemd が採用されていますが、CentOS 7 でも採用されましたので、関連ある YouTube の動画をリンクしました。

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