R を久しぶりに使うニーズがあったので、Eclipse のプラグイン StatET を使ってみましたが、いまいちうまく使いこなせなかったので、前から気になっていた RStudio を Fedora 上にインストールしてみました。
RStudio には、デスクトップ版と、ブラウザを使って利用するサーバ版がありますが、今回はデスクトップ版をダウンロードしています (v0.98)。デスクトップ版は Windows, Mac OS X, Linux (deb, rpm) 用のパッケージがダウンロードできます。
まだ十分には使いこなしているとは言えませんが、気に入った機能を挙げます。
- いくつもプロットしたものを出力形式やサイズを指定してエクスポートできる。
- 定型の集計をするときに、サイズを決められるのが嬉しい。RStudio でできるということは、知らなかっただけで、コマンドレベルでもできるということですが。。。。
- ? で(ブラウザに表示されず)マニュアルがすぐ見れる。
- いくつも画面が残らないので意外と重宝。
- R Markdown (knitr) の機能と連携している。
- (IDE として当然ですが)コーディングのためのさまざまなサポート機能がある(評価中)。
前述の StatET も使いこなせるよう再トライして、比較してみようと考えています。RStudio はとても使いやすそうなのですが、その一方で、開発環境をあれやこれやとむやみに増やしたくない事情もあるからです。
昔、半導体製造のコンサルをする米国の会社に勤めていたことがありましたが、その時には Insightful 社の S-PLUS を使って大量のデータ解析をしてました。S-PLUS は S 言語の商用パッケージで、R と高い互換性がありました。当時は、便利な開発環境がなくてデバッグに苦労したことを覚えています。その S-PLUS を開発、販売していた Insightful 社は 2008 年に TIBCO 社に買収されました。昔の S-PLUS は Spotfire に名前を変えたように見て取れるのですが1、Wikipedia によると、どうやら現在では R を計算するエンジンに利用しているようです。オープンソース強し、です。ただ、日本ではまだ S-PLUS 8.2Jが販売されているので2、一体どうなっているのか謎です。
- What's New in Version 8.1, Product Name Changes
- データ解析/統計解析ソフトウェア S-PLUS: マーケティング、品質管理、医療情報への導入実績
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