Windows と Linux を一台の PC で切り替えて使うようになってずいぶん経ちましたが、ここ数年はすっかり Linux だけで用が足りるようになってしまいました。そこで Fedora 20 のリリースを機に Windows との切り替えを止めて、自宅のメイン PC を Linux 専用に使うことにしました。
Linux だけの環境で唯一の不安はプリンタです。
自宅でのプリンタの需要はそれほどありませんが、それでも年末になると年賀状印刷に必要となります。ここ何年かは持ち運びに便利な Canon PIXUS iP90v を使っていましたが、64bit 版 Linux 対応のプリンタドライバがリリースされておらず Fedora (x86_64) からうまく印刷ができなかったので、印刷をするときだけ Windows に切り替えて使っていました。そう、Windows は 12 月のこの時期しかほとんど使っていなかったのです。当然、これだけの目的に新しい Windows へバージョンアップすることは馬鹿げているので、Windows Vista を最後に Windows は購入していません。
一方、持ち運びに便利だと思って買ったこのプリンタも、外へ持ち出して使ったことは皆無でした。
ちなみに(ベータ版の)Fedora 20 をインストールした状態で CUPS は Canon PIXUS iP90v を認識しますが、右の設定ではテスト印刷もまともにできません。
いろいろと試行錯誤をして使えるようにする余地はありましたが、時間的な余裕が無いことから、諦めが速いことは良くないと思いつつも使うことを断念してしまいました。
そんなわけで Linux で安心して使えるプリンタが欲しいと思い、あれこれ品定めをした結論が Epson PX-105 でした。
選定のポイントは以下の三点です。
- 消耗品が入手しやすいこと
- Linux に対応したプリンタと言えば HP(ヒューレットパッカード)という印象がありますが、いかんせん大都市に居住していないので、今すぐインクカートリッジを買いたいという時にどうにもならない可能性が高く、最初から除外。
- ブラザーのプリンタにも興味があったのですが、個人用途でのランニングコストなどを考えると、国内大手のキャノンやエプソンを選択する方が無難と判断しました。
- ちなみに、ブラザーのサポートサイト、Linux CUPS 用プリンタードライバーのインストール方法によると、残念ながら、64bit 版 Linux のサポートは無く、32bit 版ライブラリを使用する必要があるということです。
- 機能はそこそこで良いので安価なインクジェットプリンタ
- Amazon.jp で安価なプリンタを調べ、Canon PIXUS IP2700 (3,845円) と EPSON PX-105 (6,358 円) に絞りました。
- Linux(64bit) 用の ドライバが、メーカーから公開されていること
- PIXUS iP2700 用プリンタドライバは、Debian/RedHat 系のパッケージが公開されていましたが 32bit 用のみでしたので、この時点でボツとしました。
- もちろん、32bit/64bit 両方のライブラリをインストールしておけば、32bit 版のプリンタドライバでも対応できますが、ディスク領域を無駄に使っているようで、そのような方針は取っていません。
- EPSON Download Center で Linux 用のプリンタドライバが入手可能か容易に調べられます。ざっと見てみたところ Debian/RedHat 系パッケージの対応ばかりか、32bit/64bit 用によく対応しているように思え、PX-105 についても同様でしたので、このプリンタに決めて Amazon.jp に発注。12/8 日曜日のことでした(翌日配達されました)。
- プリンタドライバは、下記からダウンロードして、プリンタを接続する前に予めインストールしておきました。
- PIXUS iP2700 用プリンタドライバは、Debian/RedHat 系のパッケージが公開されていましたが 32bit 用のみでしたので、この時点でボツとしました。
PX-105 は安価にも関わらず、USB 接続の他に有線/無線 LAN 接続にも対応している優れものです。
不覚にも、最初 USB ポートがどこにあるか判らず、やむなくプリンタ用にルータのポートを空けて有線 LAN でセットアップしましたが、何の問題もなくプリンタを認識し、テスト印刷も無事できました。
その後、マジマジとプリンタ本体を眺めると、なんで気が付かなかったのかというところ、プリンタ本体側面に USB ポートがあったので、セットアップをし直しました。
さらにその後、考え直して、ヤマダ電機で 8 ポートのルータを買ってきて LAN ポート不足を解消して、ネットワークプリンタに戻しました。
印刷が始まる時の音が結構大きいと思いますが、気になるのはそのぐらいで、今のところ大変満足しています。Linux で使っている時の、プリンタのインクの減り具合がどのようになるかが今後の興味になります。
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