すぐりふひと(須栗歩人)の処女作、入門 Tcl/Tk の初版第一刷が出版されて、今月で十年になりました。本書は幸い何刷かの増刷を重ね、僅かばかりの印税が入りましたが、版を重ねることなく廃版となってしまっています。
しかし Tcl/Tk との付き合いは、少し疎遠になったとは言え、今も続いています。エンジニアとしてもっと手軽に GUI を扱いたいという欲求から Tcl/Tk に出会ったからでしょう。もしその時、職業プログラマとして仕事になるプログラミング言語を求めていたとしたら、Tcl/Tk は選択肢にも挙がらなかっただろうし、その結果、数多のプログラマが群がる人気プログラミング言語では執筆するチャンスにも恵まれなかったように思います。
チャンスがあれば、また書きたいものだといつも思っていますが、この手の本の寿命は驚くほど短いので、そこそこ売れて増刷や、二版、三版と改訂でも重ねないかぎり、すぐに書店から姿を消し、世間からは忘れ去られてしまいます。だいたい、Tcl/Tk なんてポピュラーなプログラミング言語ではないので、版を重ねるほどの需要はないような気もします。
せめて、インターネット上では情報を発信しつづけようと思っています。
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