Windows クライアント PC から CentOS サーバーへリモートデスクトップ接続できるようにします。
Remote Desktop Protocol(リモート デスクトップ プロトコル、RDP)は、マイクロソフト社によって開発されている、リモートデスクトップサービスが稼動しているサーバにクライアントが接続するリモートデスクトップのプロトコルでです。リモートデスクトップ接続として TCP ポート 3389 および UDP ポート 3389 を使用します。
RDP は Windows 間の接続ばかりでなく、Windows クライアントから Linux への接続にもオープンソースの実装を利用して接続することができます。xrdp はオープンソースの実装のひとつです。これによって Windows のリモートディスクトップのように Linux の xrdp サーバーに接続して、Windows 上で Linux のデスクトップを扱うことができます。
CentOS 8 で xrdp サービスを使えるようにする手順をまとめました。
OS | CentOS 8-1950 (x86_64) |
CentOS を xrdp サーバーに設定する
xrdp は CentOS 8 のデフォルトのパッケージには含まれていません。xrdp を利用するためには、外部レポジトリの EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) [1] を利用します。以下のように CentOS のパッケージ epel-release をインストールすれば、EPEL のリポジトリを利用できるようになります。
[bitwalk@centos-pc ~]$ sudo dnf install -y epel-release
メタデータの期限切れの最終確認: 2:09:34 時間前の 2019年10月05日 05時04分58秒 に実施しました。
依存関係が解決しました。
...
...
インストール済み:
epel-release-8-5.el8.noarch
完了しました!
[bitwalk@centos-pc ~]
xrdp と tigervnc-server をインストールします。
[bitwalk@centos-pc ~]$ sudo dnf install xrdp tigervnc-server Extra Packages for Enterprise Linux 8 - x86_64 288 kB/s | 1.9 MB 00:06 メタデータの期限切れの最終確認: 0:00:03 時間前の 2019年10月05日 07時15分07秒 に実施しました。 依存関係が解決しました。 ================================================================================ パッケージ アーキテクチャー バージョン リポジトリ サイズ ================================================================================ Installing: tigervnc-server x86_64 1.9.0-9.el8 AppStream 252 k xrdp x86_64 1:0.9.11-1.el8 epel 440 k 依存関係をインストール中: xorgxrdp x86_64 0.2.11-1.el8 epel 70 k xrdp-selinux x86_64 1:0.9.11-1.el8 epel 20 k トランザクションの概要 ================================================================================ インストール 4 パッケージ ダウンロードサイズの合計: 782 k インストール済みのサイズ: 3.0 M これでよろしいですか? [y/N]: y パッケージのダウンロード中です: (1/4): xorgxrdp-0.2.11-1.el8.x86_64.rpm 61 kB/s | 70 kB 00:01 (2/4): xrdp-selinux-0.9.11-1.el8.x86_64.rpm 285 kB/s | 20 kB 00:00 (3/4): tigervnc-server-1.9.0-9.el8.x86_64.rpm 191 kB/s | 252 kB 00:01 (4/4): xrdp-0.9.11-1.el8.x86_64.rpm 270 kB/s | 440 kB 00:01 -------------------------------------------------------------------------------- 合計 177 kB/s | 782 kB 00:04 警告: /var/cache/dnf/epel-6519ee669354a484/packages/xorgxrdp-0.2.11-1.el8.x86_64.rpm: ヘッダー V3 RSA/SHA256 Signature、鍵 ID 2f86d6a1: NOKEY Extra Packages for Enterprise Linux 8 - x86_64 1.6 MB/s | 1.6 kB 00:00 GPG 鍵 0x2F86D6A1 をインポート中: Userid : "Fedora EPEL (8)" Fingerprint: 94E2 79EB 8D8F 25B2 1810 ADF1 21EA 45AB 2F86 D6A1 From : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-8 これでよろしいですか? [y/N]: y 鍵のインポートに成功しました トランザクションの確認を実行中 ... ... ... インストール済み: tigervnc-server-1.9.0-9.el8.x86_64 xrdp-1:0.9.11-1.el8.x86_64 xorgxrdp-0.2.11-1.el8.x86_64 xrdp-selinux-1:0.9.11-1.el8.x86_64 完了しました! [bitwalk@centos-pc ~]$
xrdp サービスを起動し、さらに OS 起動時に自動実行させるようにしておきます。
[bitwalk@centos-pc ~]$ sudo systemctl start xrdp [bitwalk@centos-pc ~]$ sudo systemctl enable xrdp Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/xrdp.service to /usr/lib/systemd/system/xrdp.service. [bitwalk@centos-pc ~]$
リモートデスクトップ接続に使用する TCP ポート 3389 がファイヤーウォールを通るように設定します。
[bitwalk@centos-pc ~]$ sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=3389/tcp success [bitwalk@centos-pc ~]$ sudo firewall-cmd --reload success [bitwalk@centos-pc ~]$
以上で CentOS 側の設定は終わりです。
Windows 10 からリモート接続
Windows 10 の PC から CentOS の xrdp サーバー (192.168.0.22) へリモート接続します。この Windows 10 は英語版のものを使っています。ただしキーボーとのレイアウトは日本語用です。
すると下記のようなログイン画面が表示されますので、xrdp サーバーに設定されているアカウントでログインします。
認証などがパスワードの入力が要求されますが、無事にログインできました。
参考サイト
- About EPEL/ja - Fedora Project Wiki
- How To Install xrdp on CentOS 8 / Red Hat Enterprise Linux 8 - Centos/Redhat [2019-09-27]
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