AlmaLinux OS はオープンソースでコミュニティ主導のエンタープライズ Linux ディストロであり、RHEL とバイナリ互換性があります。AlmaLinux OS Foundation は、AlmaLinux OS コミュニティの利益のために設立された 501(c)(6) の非営利団体です。
Linux ディストロで標準ブラウザとしての採用が多いのは、おそらく Mozilla Firefox(以下、単に Firefox)でしょう。自分のメインのデスクトップ環境で使っている Fedora Linux も、サーバで使っている RHEL や AlmaLinux でもデフォルトのインターネットブラウザは Firefox です。
サーバのブラウザが Firefox でもなんでも構わないのですが、メインのデスクトップ環境では Google Chrome を追加でインストールして使っています。なぜか?
Google Chrome を使い続けるのは、Google のアカウントでログインすれば、設定やブックマークが引き継がれるので便利だからなのですが、その他に、動画のコーデックを気にすることがない(実用上必要なものは揃っている)ことが理由に挙げられるでしょう。
私は超格安なノート PC を買っては Linux をインストールして遊んでいるのですが、一通りの評価が終わってしまえば、あとは「長期で安定して利用できる Linux ディストロ」をインストールして、フツーのノート PC として使っています。
フツーのノート PC の要件は、インターネットブラウザを利用できて、そこそこ最近のバージョンの Python を利用できることです。超格安な PC は非力ですが、用途を限ってしまえばそれなりに使えます。
最近では「長期で安定して利用できる Linux ディストロ」として AlmaLinux を使うようになりました。システムの python3 のバージョンは 3.9.x ですが、同時に Python 3.11 も利用できます。デフォルトのインターネットブラウザは Firefox です。
AlmaLinux を「サーバー(GUI 使用)」でインストールした直後から Firefox ブラウザを利用できますが、動画のコーデックが不十分で再生できません。この不便を解消できれば、追加で Google Chrome をインストールしなくても Firefox だけで十分です。超格安な PC はストレージ容量も小さいので、インストールするパッケージは最低限に抑える必要があります。
ということで、今回のテーマは、
- Firefox で動画を再生するために必要なコーデックをインストールした顛末をまとめました。
以下の OS で確認しています。
AlmaLinux 9.3 | x86_64 | |
Firefox | 115.7.0-1 |
動画の再生に必要なコーデックのパッケージをインストールするには、まず、EPEL [2] のリポジトリを利用できるようにする必要があります。
$ sudo dnf install epel-release $ sudo dnf -y update
次に、libavcodec-free(と、依存するパッケージ)をインストールします。
$ sudo dnf install libavcodec-free
念のため、次のパッケージもインストールしておきました。
$ sudo dnf install mozilla-openh264
これで、Facebook, Instagram, YouTube などの動画が問題なく再生できるようになりました。
Amazon Prime Video の再生には DRM のプラグインが必要でしたが、これはブラウザの画面の指示に従うと必要なプラグイン (Widevine Content Decryption Module) がインストールされました。
とりあえず、以上で問題が無いようにみえますが、使っている中で不足しているパッケージが判れば追記するようにします。
また、Firefox はそもそもメジャーなブラウザとは言えなくなっているので、サイトによっては非推奨で再生できない場合があるかもしれません。自分のニーズで、どの程度、不自由があるのかも確認していきたいです。
参考サイト
- ウェブ動画コーデックガイド - ウェブメディア技術 | MDN
- Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) :: Fedora Docs
- Why is there an OpenH264 plugin in Firefox? | Firefox Help
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