Linux でネットワークを監視するツールあるいはコマンドを調べていたら参考サイト [1] に 20 種類も紹介されていました。いろいろなツールがあるはずだとは思っていましたが、想像以上です。きっと他にもあるのでしょう。まずは、参考サイトで紹介されているものの中から興味のあるものを自分で試して、不定期になりますが自分なりにまとめていきます。
bmon
bmon は、帯域幅の監視やネットワーク関連の統計情報を取得し、それらを視覚的に表示する、フリーでオープンソースの監視・デバッグツールです。対話的な curses ユーザーインターフェースや、スクリプト用のプログラム可能なテキスト出力など、さまざまな出力方法を備えています。bmon を使うと、以下のようなことができます。
bmon は下記のサイトで開発されており、BSD ライセンスで配布されています。
ポピュラーな Linux ディストロであれば、パッケージを利用することができるようです。
使用環境
今回使用する環境は以下の通りです。
Red Hat Enterprise Linux release 8.4 (RHEL 8.4) | x86_64 |
RHEL 8 では EPEL のリポジトリから bmon をインストールできます。EPEL のリポジトリを利用できるようにするには下記のようにパッケージをインストールします [2]。
$ sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm
bmon のパッケージを次のようにインストールします。
$ sudo dnf install bmon
実行例
端末エミュレータ上で bmonEnter で起動します。
$ sudo bmon
こんなものか、とはじめは思ってしまいましたが違うようです。
─── Increase screen height to see graphical statistics ───
というメッセージは画面の高さを広げてグラフィカルな統計情報を表示しろと言っています。早速高さを広げてみると出てきました。
キー d を押下すると、詳細情報が表示されます。必要に応じてさらに高さを広げます。
さらにキー i を押下すると追加の情報が表示されますが、ここでは省略します。
キー ↑ と ↓(上下)で NIC の選択、キー ← と →(左右)でグラフィカルに表示されるパケットの種類(詳細画面左側の Bytes から Window Error まで)を切り替えます。
キー q を押下すると終了するか確認するダイアログが表示され、y か n を押下します。
起動時の引数
bmon --help でヘルプを見ると、起動時に細かいオプションを付加できることが判ります。ここではこれ以上立ちりませんが、用途に応じて細かな指定ができそうです。
[bitwalk@rhel-pc ~]$ bmon --help bmon 4.0 Copyright (C) 2001-2015 by Thomas GrafCopyright (C) 2013 Red Hat, Inc. bmon comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY. This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions. See the source code for details. Usage: bmon [OPTION]... Options: Startup: -i, --input=MODPARM Input module(s) -o, --output=MODPARM Output module(s) -f, --configfile=PATH Alternative path to configuration file -h, --help Show this help text -V, --version Show version Input: -p, --policy=POLICY Element display policy (see below) -a, --show-all Show all elements (even disabled elements) -r, --read-interval=FLOAT Read interval in seconds (float) -R, --rate-interval=FLOAT Rate interval in seconds (float) -s, --sleep-interval=FLOAT Sleep time in seconds (float) -L, --lifetime=LIFETIME Lifetime of an element in seconds (float) Output: -U, --use-si Use SI units -b, --use-bit Display in bits instead of bytes Module configuration: modparm := MODULE:optlist,MODULE:optlist,... optlist := option;option;... option := TYPE[=VALUE] Examples: -o curses:ngraph=2 -o list # Shows a list of available modules -o curses:help # Shows a help text for html module Interface selection: policy := [!]simple_regexp,[!]simple_regexp,... Example: -p 'eth*,lo*,!eth1' Please see the bmon(1) man pages for full documentation. [bitwalk@rhel-pc ~]$
参考サイト
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