いわゆるワープロソフト(表現が古すぎますか?ようするに文書作成ソフトウェアです。)の限界を感じる時は、数式を扱うときです。いろいろテクニックを駆使すれば Word でもそれなりの、センスある数式が表現できるのでしょうが、そこまで Word に愛着がありません。
そこで、久しぶりに、Fedora で TeX (TeX Live) を使ってみようと、参考サイト [1] の情報を元に必要なパッケージをインストールしました。
動作確認サンプルとして、参考サイト [2] で紹介されていた例を流用させていただきました。
\documentclass{jarticle} \begin{document} \section*{数式の例 (1)} 日本で漱石が「吾輩は猫である」を発表したころ、 ドイツではAlbert Einsteinが特殊相対論を発表した。 この理論によれば、エネルギー $E$ と質量 $m$ は \begin{equation} E = mc^{2} \end{equation} で関係づけられる。ここに $c$ は光速で、 \begin{equation} c = 299{,}792{,}458 \, \mathrm{m/s}
\end{equation} である。 \section*{数式の例 (2)} \[ \frac{\pi}{2} = \left( \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2 = \sum_{k=0}^{\infty} \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1} = \prod_{k=1}^{\infty} \frac{4k^2}{4k^2 - 1} \] \begin{thebibliography}{99} \item
Leslie Lamport『文書処理システム \LaTeXe』 (阿瀬はる美 訳,ピアソン・エデュケーション,1999年) \item 奥村晴彦『[改訂第4版]\LaTeXe 美文書作成入門』 (技術評論社,2007年) \end{thebibliography} \end{document}
上記ファイルを test.tex というファイル名で、EUC-JP で保存します。これを、platex でコンパイルします。
$ platex test.tex This is pTeXk, Version 3.141592-p3.1.10 (euc) (Web2C 7.5.6) %&-line parsing enabled.
(./test.tex pLaTeX2e <2006/11/10>+0 (based on LaTeX2e <2005/12/01> patch level 0) (/usr/share/texmf/ptex/platex/base/jarticle.cls Document Class: jarticle 2006/06/27 v1.6 Standard pLaTeX class (/usr/share/texmf/ptex/platex/base/jsize10.clo)) (./test.aux) [1] (./test.aux) ) Output written on test.dvi (1 page, 2220 bytes).
Transcript written on test.log. $ dvipdfmx test.dvi
test.dvi -> test.pdf
[1] 17484 bytes written $ evince test.pdf &
pxdvi でDVI 形式のファイルを閲覧できるのですが、日本語フォントが表示されなかったので、出力ファイル test.dvi を dvipdfmx で、PDF 形式に変換しました。出力ファイルは test.pdf になります。これを、evince で開いた例が下図になります。
科学論文を書きたいわけではありませんが、少なくとも自己満足ができるマニュアル類が Linux で作成できそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿