まず、試してみるインストーラを適当なディレクトリ(この例では Apps)にコピーして、iso 形式のファイルを作成します。これを CD-ROM のドライブに指定して、qemu で ReactOS を起動します。
$ ls Apps
ActiveTcl8.5.7.0.290198-win32-ix86-threaded.exe jre-6u15-windows-i586-s.exe
Firefox Setup 3.5.2.exe tcltk8.6b1-017-20081224.exe
OOo_3.1.0_Win32Intel_install_en-US.exe winzip121.exe
$ genisoimage -r -l -J -o Apps.iso Apps
I: -input-charset not specified, using utf-8 (detected in locale settings)
4.90% done, estimate finish Sat Aug 15 22:06:33 2009
9.80% done, estimate finish Sat Aug 15 22:06:33 2009
:
(途中省略)
:
92.98% done, estimate finish Sat Aug 15 22:06:37 2009
97.87% done, estimate finish Sat Aug 15 22:06:37 2009
Total translation table size: 0
Total rockridge attributes bytes: 776
Total directory bytes: 0
Path table size(bytes): 10
Max brk space used 0
102189 extents written (199 MB)
$ qemu -m 1024 -smp 1 -cdrom Apps.iso -hda ReactOS.img
結論から言うと、ほとんどまともにインストールできませんでした。結果は以下の通り。
WinZip 12.1
インストールの最後の方でエラー発生でインストールできず。
Firefox 3.5.2
インストールは無事終了するが起動せず。
Java (JRE 6)
インストールの最後でエラー発生。しかし、バイナリーのコピーは終わっていそうだったので、ひきつづき OpenOffice.org をインストールしてみる。
OpenOffice.org 3.1.0 (w/o JRE)
なんと、インストールが終了しました、が、よく読んでみるとちゃんとインストールされたわけではなさそうです。
おまけにリブートすると OS が立ち上がらず…。結局 ReactOS を再インストールすることに。
Tcl/Tk
ActiveTcl は最初の段階でインストーラが止まってしまい(もしかすると、ずっと放置しておけばインストールできたかもしれないが)インストールできませんでした。結局まともにインストールできたのは、レジストリ操作などの作りが一番簡単だと思われる、自製の MinGW クロスコンパイル版の Tcl/Tk 8.6b1 だけでした。
ReactOS はまだアルファ段階(開発レベル)ですので、多くを期待することはできないかもしれません。しかし OpenOfice.org とインターネット関連のソフトウェアが動作するようになれば、Windows の代替として十分注目される OS になることでしょう。
次のバージョン 0.3.11 は早ければ来月にリリースされるとのことですので、新しいバージョンでもこういった評価をしてみたいと考えています。
それまでに qemu でネットワークの設定を正しくできるようにして、さらに qemu の使い方をもっとマスターしておくようにします。
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