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2024-04-14

Puppy Linux の魅力

Puppy Linux は使いやすさと最小限のメモリフットプリントに重点を置いた軽量 Linux ディストリビューションファミリーです。システムは RAM から実行されます。現在のバージョンでは約 600MB (64bit) / 300MB (32bit) を占有します。また OS が起動した後にブートメディアを取り外すことができます。

Wikipedia より引用・翻訳、編集

Puppy Linux には不思議な魅力があります。エンタープライズ用途でも使われている RHEL や Ubuntu、Debian などと比べると、Puppy Linux の扱い方はとてもユニークです。Linux をずっと使っている自分のような者にとっては、むかしむかしの Slackware に JE を適用して嬉々としていたあの頃を彷彿させる雰囲気が残っています。しかし、だからといって Puppy Linux が古くさいと言いたいのではありません。

S15Pup64 のデスクトップ画面

Puppy Linux はコミュニティの努力で今も開発が続けられており、独自の進化を続けている Linux です。

自分はまだ Puppy Linux を使いこなせているとはとても言えません。知らないことばかりなので、「Linux ディストロ探訪」のページに Puppy Linux のカテゴリを加え、少しずつ知り得た情報をまとめています。とりあえずは、一枚の USB メモリーで完結している Puppy Linux を試す方法を、なるべく丁寧にまとめました。

本サイトの Puppy Linux のページ

一週間以上コツコツ準備して、ここまでしかできませんでした😭。もっと踏み込んだ内容にするべく、情報を追加していきます。

対象は、Linux に興味があるけどまだ使ったことがない Windows ユーザーです。

参考サイト

  1. Puppy Linux Home

 

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2020-09-25

Puppy Linux FossaPup64 9.5 リリース

Puppy Linux は、メモリ (RAM) 上にシステムを展開して稼働する Linux です。そのため、HDD などのストレージがなくとも運用することができます。CD-ROM や USB メモリに Puppy Linux のイメージを書き込んでおいて、Live Linux として利用することができますが、マウント可能で読み書きできる領域があれば、そこに使用時の変更情報をシャットダウン時に保存することができます。

Puppy Linux Blog のサイトで 2020 年 9 月 21 日に FossaPup64 9.5 のリリースがアナウンスされました [1]。このリリースは FossaPup という名称の通り、Ubuntu 20.04 LTS (Focal Fossa) とバイナリ互換になっています。

日本語化されたものを試すのはこれからですが、まずはリリースされたばかりの FossaPup64 9.5 を試してみました。

FossaPup64 9.5 のデスクトップ画面

使用した PC は以下の通りです。

MUGA ストイック PC3 KNW14FHD3-SR OS : Windows 10 Home
今回のテーマ

Windows PC を使って、今回リリースされた FossaPup64 9.5 の iso イメージをダウンロードして USB メモリに書き込み、同じ PC で、書き込んだイメージを起動するまでを紹介します。

USB メモリにイメージを作成

Puppy Linux のサイト [2] から FossaPup64 9.5 の iso イメージ fossapup64-9.5.iso をダウンロードします。

Rufus の利用

Rufus [3] を使って、ダウンロードした iso イメージを USB メモリに書き込みます。以前、Rufus で Puppy Linux の iso イメージを書き込んだところ、うまく起動できずに難儀しました [4]。今回は次のように「DDイメージモードで書き込む」を選択して、USB メモリにイメージを書き込みました。

まず Rufus を起動します。

「デバイス」にイメージを書き込む USB メモリのドライブを指定、「ブートの種類」にダウンロードした iso イメージ fossapup64-9.5.iso を選択します。

スタート ボタンをクリックして次に進みます。

 

「ISO イメージモード」で書き込むことが推奨となっていますが、ダウンロードした iso ファイルがハイブリッド ISO 形式ということが気にかかるので、敢えて「DD イメージモード」を選んでそっくりコピーすることにします。

OK ボタンをクリックして次に進みます。

 

OK ボタンをクリックして書き込み処理を開始します。

 

閉じる ボタンをクリックして Rufus を終了します。

イメージを書き込んだ USB メモリは、そのまま起動確認をしますにで、抜かずにそのままにしておきます。

 

イメージを起動

Windows の「設定」から

Windows の「設定」を起動し、「更新とセキュリティ」→「回復」を選び、「PC の起動をカスタマイズする」の 今すぐ再起動 のボタンをクリックします。

 

PC の起動をカスタマイズ

青い画面になり、「オプションの選択」の画面になりますので、「トラブルシューティング」を選びます。

 

「トラブルシューティング」の画面で「詳細オプション」を選択します。

 

「詳細オプション」の画面で「UEFI ファームウェアの設定」を選択し、次の「UEFI ファームウェアの設定」の画面で「再起動」します。

再起動します。

 

ファームウェアの設定

ファームウェアの設定の「Boot」タブで、イメージを書き込んだ USB メモリから起動するように、「FIXED BOOT ORDER Priorities」の「Boot Option #1」に USB メモリを指定して「Save & Exit」タブで「Save Changes and Exit」を選んで設定を保存して再起動します。

 

Puppy Linux FossaPup64 9.5 の起動

再起動して、USB メモリからイメージを読み込んで起動すると次のようになります。

 

無事起動すれば次のようなデスクトップ画面が表示されます。

最初に起動した直後のデスクトップ画面

まとめ

USB メモリへの書き込みは、ここで説明したやり方で 2つの USB メモリで試して、2つとも起動に問題なしの状況です。しばらくはこのやり方で続けたいと思います。

参考サイト

  1. FossaPup64 Release | Puppy Linux Blog [2020-09-21]
  2. Puppy Linux Home
  3. Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
  4. bitWalk's: Puppy Linux の起動に失敗する [2020-07-23]
  5. bitWalk's: Linux ディストロ探訪(18) 〜 Puppy Linux 導入編 〜 [2020-07-19]

 

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2020-07-23

Puppy Linux の起動に失敗する

先日、本ブログの記事 [1] で Puppy Linux の導入について紹介しました。その時、USB メモリへ iso イメージを書き込む方法として、Windows 上で Rufus を使いましたが、その後、他の方法も再確認しました。そもそもどのやり方でも起動できることを確認したつもりだったのですが、そうではありませんでした。

本ブログの記事 [1] で紹介したイメージの書き込み方法は下記の三つでした。

  1. dd コマンドで書き込む
  2. Fedora Media Writer で書き込む
  3. Windows 上で Rufus で書き込む

Fedora 32 上で 1. の dd コマンドで Puppy Linux (BionicPup32 8.0) の iso イメージ を書き込みました。

[bitwalk@fedora-pc ~]$ cd ダウンロード
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ ls *.iso
bionicpup64-8.0-uefi.iso
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ sudo dd if=bionicpup64-8.0-uefi.iso of=/dev/sde
bitwalk のパスワード:
724992+0 レコード入力
724992+0 レコード出力
371195904 bytes (371 MB, 354 MiB) copied, 101.446 s, 3.7 MB/s
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ 

イメージを書き込んだ USB メモリを、評価用 PC の USB ポートに挿して起動すると、下記のように puppy_bionicpup64_8.0.sfs が見つかられないというエラーで Puppy Linux の起動に失敗します。

*** /puppy_bionicpup64_8.0.sfs not found. で起動に失敗

2. の Fedora Media Writer で書き込んだ場合も、Puppy Linux 起動の成功率は低いです。3. の Rufus で書き込んだ場合ですら成功率は 100% ではありませんでした。手持ちの USB メモリをとっかえひっかえ試しているうちに判ってきました。

同じブランドの USB メモリを使って、同じように書き込みをして、同じ環境 (PC) で試しても、同じ結果にならないことに苛立ちます。

一方で、Puppy Linux の起動に成功した USB メモリは、手持ちの PC のどれでも問題なく起動できます。この違いはどこから来るのか謎です。USB メモリはブランドや表示容量が同じでも、NAND チップの性能、容量が微妙に異なったりするものですが、インストールイメージを書き込んで、挙動に違いが出て困るということは今までありませんでした。「Puppy Linux 愛」があれば徹底的に問題を解析して、確実はな起動シーケンスの提案をするべきなのでしょうが、そういうガッツはありません。😓

幸運にも Puppy Linxu の起動に成功している USB メモリがありますので、次のアプローチとして、これをそっくりそのままコピーして使えるかどうか試してみることにします。

参考サイト

  1. bitWalk's: Linux ディストロ探訪(18) 〜 Puppy Linux 導入編 〜 [2020-07-19]

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2020-07-19

Linux ディストロ探訪(18) 〜 Puppy Linux 導入編 〜

Puppy Linux は、メモリ (RAM) 上にシステムを展開して稼働する Linux です。そのため、HDD などのストレージがなくとも運用することができます。CD-ROM や USB メモリに Puppy Linux のイメージを書き込んでおいて、Live Linux として利用することができますが、マウント可能で読み書きできる領域があれば、そこに使用時の変更情報をシャットダウン時に保存することができます。

Puppy Linux は、Woof-CE (woof-Community Edition) [1] [2] というビルドツールを用いて、Ubuntu, Debian および Slackware から生成されています。つまり Puppy Linux とは(ちょっと強引ですが)Woof-CE で生成された Linux ディストロの総称といえましょう。公式に配布されているパッケージには、ベースにしたディストリビューション名やコードネームを取って、BionicPup (Ubuntu 18.04 LTS, Bionic)、Slacko Puppy (Slackware) などと名付けられています。

インテル CPU 向けには 32bit 版 (x86) と 64bit 版 (x86_64) が利用可能で、64bit 版には名前に 64 が付加されています。Raspberry Pi (armhf 32-bit) 向けの Raspberry Pi OS (Raspbian Buster) をベースにした Raspup も利用可能です。

本ブログ記事作成時点で Puppy Linux のプロジェクトサイト [3] に掲載されている Puppy Linux のパッケージは以下の通りです。

Puppy Linux オフィシャルディストリビューション
ベースディストロ アーキテクチャ Puppy Linux ISO サイズ
Raspbian Buster armhf 32-bit Raspup 8.2.1 (raspup-8.2.1-a60dc46d9-2gb-f2fs-swap.img.zip) 380,595 KB
Ubuntu 18.04 LTS (Bionic Beaver) x86 32-bit BionicPup32 8.0 (bionicpup32-8.0-uefi.iso) 279,552 KB
x86_64 64-bit BionicPup64 8.0 (bionicpup64-8.0-uefi.iso) 362,496 KB
Ubuntu Xenial 16.04 LTS (Xenial Xerus) x86 32-bit XenialPup 7.5 xenialpup-7.5-uefi.iso 332,550 KB
x86_64 64-bit XenialPup64 7.5 (xenialpup64-7.5-uefi.iso) 337,920 KB
Slackware 14.1 x86 32-bit Slacko Puppy 6.3.2 (slacko-6.3.2-uefi.iso) 215,040 KB
x86_64 64-bit Slacko64 Puppy 6.3.2 (slacko64-6.3.2-uefi.iso) 243,712 KB
Ubuntu 14.04 LTS (Trusty Tahr) x86 32-bit Tahrpup 6.0.5 (tahr-6.0.5_PAE.iso) 209,920 KB
x86_64 64-bit Tahrpup64 6.0.5 (tahr64-6.0.5.iso) 229,376 KB

パッケージ名にきっちりした命名規則が無いのか、名前がまちまちで最初は戸惑いますが、慣れればなんとなくわかるようになるでしょう。特徴的なのは、どの ISO ファイルも 400 MB より小さく、他のディストロに比べればかなりコンパクトにまとめられていることです。

日本語化した Puppy Linux (BionicPup64 8.0) のデスクトップ

本記事では、Ubuntu 18.04 LTS (Bionic) x86_64 (amd64) をベースにした BionicPup64 8.0 の導入例を紹介します。

  1. USB メモリに起動イメージを作成
  2. 最初の起動
  3. 最初のシャットダウン時の設定
  4. 日本語環境の設定
  5. Puppy Linux を使ってみる
  6. まとめ
  7. 参考サイト

【注意】

本記事では、PC の HDD や SSD といったストレージ領域に一切変更を加えずに、Puppy Linux を USB メモリから起動して利用することにこだわっています。これは Puppy Linux の利用例のひとつを紹介しているに過ぎない、ということをあらかじめご承知ください。

USB メモリに起動イメージを作成

Puppy Linux は、他の Linux ディストロのようにストレージへのインストール処理をせずに、CD-R や USB メモリへイメージを書き込んですぐに起動、利用することができます。ここでは USB メモリに Puppy Linux, BionicPup64 8.0 を書き込んで利用する方法を紹介します。

USB メモリは、愛用しているブランドの Verbatim USBMC8GVV2 (8GB) を使用しました。

評価に使用した PC

Linux 評価用に格安 PC を何台も持っているので、今回もいろいろ試しているのですが、主に下記の既に OS がインストールされている二台の PC で確認しました。

機種 OS
ドン・キホーテ MUGA ストイック PC2 Windows 10
HP Stream 11-ak0000 Fedora Silverblue 32

本ブログ記事のスクリーンショットを上記二台から取得したため、一部、全画面のスクリーンショットの解像度が異る箇所がありますが、どうぞご了承下さい。

Rufus の利用

BionicPup64 8.0 の入手は、Puppy Linux のプロジェクトサイト [3] から iso イメージ bionicpup64-8.0-uefi.iso をダウンロードします。USB メモリへのイメージ書き込みは、以下の三種類の方法を事前に試しました。

  1. dd コマンドで書き込む
    • Puppy Linux が推奨している方法です。
    • dd は UNIX 系 OS で利用できるコマンドユーティリティですが、Windows 向けのパッケージも入手できます。
  2. Fedora Media Writer で書き込む
    • Fedora Media Writer は、iso ファイルを USB メモリに書き込んで起動用のイメージを作成する、Fedora が配布しているユーティリティです。
      • Linux の他、Windows 向けにもバイナリが配布されています [4]。
    • 自宅のメイン PC では Fedora を使っているため、自分にとっては一番簡単なやり方です。
  3. Windows 上で Rufus で書き込む
    • 普段 Windows を使っているユーザーには、Rufus を利用することが簡単で確実なやり方です。

今回は、三番目の、Rufus を用いて書き込む方法で説明を進めます。

使用した Rufus のバージョンは 3.11 1678 (2020.06.18) です。

Rufus を使うと、iso イメージ bionicpup64-8.0-uefi.iso を書き込む領域の他に、USB メモリの余った領域を 保存領域のサイズ として設定すると、パーティションを分けて ext3 形式でフォーマットしてくれます(右図参照)。

  • Rufus は、必要になった時にその時々の最新バージョンをダウンロードして利用していますが、この機能ははじめて知りました。

この ext3 の領域を、Puppy Linux 上のシステムに追加したパッケージの情報や、保存した情報など(こういった情報を「セッションの情報」と呼ぶことにします)を保存する領域に使うことにします。

Rufus を起動し、書き込み先の指定、iso イメージの指定をして、右図のように 保存領域のサイズ を設定した後、スタート をクリックします。他の設定は Rufus のデフォルト設定のままです。しばらく待てば書き込みが完了します。

  • Rufus の使い方の詳細については、参考サイト [5], [6] などを参照してください。

USB メモリの余った領域を ext3 形式で確保して嬉しいと思うのは Linux ユーザーだけかもしれません。セッションの情報を保存する方法はこれだけではありません。ふだん Windows しか使わず、とりあえず Puppy Linux を試してみたいという方は、このような設定をしなくとも問題ありません。

GParted でパーティションを確認

Rufus でイメージを書き込んだ後、Fedora 上の GParted を使って USB メモリのパーティションを確認しました。

作成した USB メモリのパーティションを GParted で確認

最初のパーティション(ラベル : CDROM)は 1.21GB を fat32 でフォーマットされて、ここに bionicpup64-8.0-uefi.iso のイメージが書き込まれています。残りの領域のパーティション(ラベル : persistence)は 6GB あり、ext3 でフォーマットされていることを確認できます。

最初の起動

Puppy Linux は、起動すると RAM にシステムを展開するので、既に PC に Windows などが PC のストレージにインストールされていても問題ありません。作成した USB メモリを PC の USB ポートに挿入して、USB から起動します。

Windows 10 からの起動

Windows 10 が稼働している PC から Puppy Linux を起動する場合は、Windows の「設定」を起動して、下記のような手順で USB メモリを起動します。

その後、下記のようにして「UEFI ファームウェアの設定」を選択し再起動します。BIOS を起動して、挿入した USB メモリが最初に BOOT する設定して保存、起動します。

UEFI ファームウェア(昔の言い方では BIOS)が起動されます。UEFI の設定は、パソコンのメーカーや機種によって異なります。ここでは、ドン・キホーテ MUGA ストイック PC2 で使われている American Megatrends 製の UEFI ファームウェアの設定について説明します。

Secure Boot を無効 (Disabled) にします。

挿入した USB メモリが最初に BOOT するように、「最初」が出来なければ、HDD などのストレージより起動順番が先に来るように設定して保存、再起動します。

Puppy Linux の起動

PC が起動後、ほんの短い間 grub の設定メニューが表示されます。

grub の設定画面

すぐに下記のようなメニューの表示に切り替わります。通常は少し待つか、このまま Enter を押下します。

Puppy Linux 起動時のメニュー画面

無事、下記のようなデスクトップ画面になれば成功です。

BionicPup64 8.0 は Ubuntu 18.04 LTS (Bionic Beaver) をベースとしていますが、ベースとしているのはカーネルなどシステム側であって、デスクトプ環境は全く別物です。Puppy Linux のデスクトップ環境は軽量な JWM が使われており、デスクトップアプリケーションにも軽量アプリがセレクトされています。

最初の起動後の Puppy Linux デスクトップ画面

Quick Setup

表示されている Quick Setup のダイアログで、ロケールを ja_JP、タイムゾーンを Asia/Tokyo、キーボードのレイアウトを jp に選択します。あとホスト名を puppy-pc にしましたが、お好みで変更してください。OK ボタンをクリックします。

Quick Setup

すると、言語パックが必要だというメッセージが表示されます。そのまま OK ボタンをクリックします。

Language pack needed

ホスト名を変更したが、X サーバーを再起動後に反映されるというメッセージが出ます。

Set Hostname: done

Quick Setup が終了し、設定を反映させるために X サーバーを再起動するかどうかを選択するダイアログが表示されます。Restart X ボタンをクリックして X サーバーを再起動します。

Quick Settup: finished

ネットワークへの接続

Welcome ダイアログの Internet connection のアイコンをクリックして、ネットワークの接続設定をします。

Welcome

Internet Connection Wizard のダイアログが表示されあるので、Wired or wireless LAN のアイコンをクリックします。

Internet Connection Wizard (1)

Simple Network Setup のアイコンをクリックします。

Internet Connection Wizard (2)

この例では、有線ネットワーク (eth0) へ接続しました。

SNS: Barry's Simple Network Setup

eth0 への接続が完了したメッセージが表示されます。OK ボタンをクリックします。

SNS: Simple Network Setup

この Barry's Simple Network Setup プログラムをデフォルトのネットワーク設定ツールにするかを確認するダイアログが表示されますので、Set as fefault ボタンをクリックします。

Network Connection Wizard

Barry's Simple Network Setup プログラムがデフォルトのネットワーク設定ツールに設定されたというメッセージが出ますので OK ボタンをクリックします。

Info - Network Connection Wizard

最初のシャットダウン時の設定

起動することを確認したばかりですが、一旦シャットダウンをします(スクリーンショットを最初に取ってしまったので、ここで最初のシャットダウンの説明をしますが、後述する日本語化する設定をした後でも大丈夫です。

最初のシャットダウンの際、個人設定やシステムなどの変更箇所の差分(セッション)を保存する場所の設定をします。

画面左下の Menu をクリックして、Exit を選択します。

Menu から Exit を選択

Puppy Log Out

"Puppy Log Out" のダイアログ画面が表示されます。"Shut Down' ボタンをクリックします。

Puppy Log Out のダイアログ画面

First shutdown: save session

以下のような "First shutdown: save session" のダイアログが表示されます。SAVE ボタンをクリックしてセッションを保存するオプションの設定に進みます。

First shutdown: save session

First shutdown: ask finn

"First shutdown: ask finn" というダイアログ画面に代わります。

Puppy Linux は、シングルユーザ向けの Linux でログインせずにいきなりデスクトップ画面になりますが、アカウントは管理者権限を持った、いわゆる "root" で操作しています。管理者権限は、全てへのアクセスや変更ができるでので、もう少し権限が低いアカウントを使いたい場合は "finn" というアカウントを使用することができる、というオプションです。

First shutdown: ask finn

なぜ、このような機能があるかというと、複数のユーザーがそれぞれ Puppy Linux の USB メモリで、同じ PC を共有して使い、しかもセッションの保存先がその PC である場合は、保存ファイルを区別するためにパスワードで管理する必要があります。こういうケースをなどを想定して、ユーザーアカウントのアクセス権限を下げるオプションを用意しているようです。

ここでは、単純に管理者権限のまま使用することにして administrator ボタンをクリックして次へ進みます。

First shutdown: get ready

"First shutdown: get ready" の画面になります。

Puppy Linux は PC のメモリ (RAM) 上にシステムをコピーして稼働するので、稼働中は起動に使用した USB メモリなどのメモリを外すことができます。もし外していれば、このタイミングで挿入してくださいというメッセージです。あと、セッションの保存先を Windows の ntfs 形式にファイルシステム上に保存する場合は、事前にデフラグをしておいて下さいというメッセージが上に赤字で表示されています。

First shutdown: get ready

ここではこのまま Continue ボタンをクリックして次へ進みます。

First shutdown: choose partition

"First shutdown: choose partition" の画面になります。

ここで、セッションの保存先を選択します。保存可能先は、使用している PC によって異なります。PC のハードディスクあるいは SSD が一つしかなければ、それは sda1, sda2 などとなります。 数字はパーティションの何番目かを表しています。

参考に、デバイス名の命名ルールが説明されているサイトのひとつを下記に示しました。

First shutdown: choose partition

上記の場合、USB メモリは sda1 と sda2 になります。sda1 が Puppy Linux BionicPup64 8.0 のイメージを書き込んだ領域でファイルシステムが vfat 形式のパーテイション、sda2 は保存領域として確保した 6GB の領域で ext3 形式のパーティションです。

ちなみに mmcblk0p1 ~ mmcblk0p4 は、本体 PC の eMMC (32GB)、mmcblk2p1 は マイクロ SD カード (128GB) です。Linux では eMMC や SD カードは、マルチメディアカード (MMC) のブロックデバイスということで mmcblk~ という名前になります。

推奨保存場所は sda1 になっています。単純に Puppy Linux の起動イメージを準備した場合は、そのまま起動イメージと同じ sda1 を指定します。

しかし今回は、Rufus で起動イメージを作成する際に、わざわざ保存領域 sda2 を確保していますので、sda2 を選択(クリック)して、OK ボタンをクリックします。

First shutdown: encryption

"First shutdown: encryption" は、保存情報を暗号化するかどうかの設定ダイアログです。ここでは暗号化しないこととし、NORAML (no encryp.) ボタンをクリックします。

First shutdown: encryption

First shutdown: choose saving style

"First shutdown: choose saving style" は、セッションの保存先を Linux のファイルシステム ext3 形式の領域を指定した際に表示されるオプションです。

First shutdown: choose saving style

保存されるセッションは、通常、一つのファイル bionicpup64save にまとめられて保存されますが、保存先に ext3 形式の領域を指定した場合は、フォルダやファイル構造そのままで保存することができます。このように保存すると、Linux が稼働している PC にこの USB メモリを挿せば、保存された領域をそのまま読むことができます。スクリーンショットなどを簡単に他に移せるので、これをメリットと考え、Rufus で起動イメージを作成する際にわざわざ保存領域を確保したのです。もちろん、こんなことをしなくともネットワーク接続下ではファイルを転送すれば済むことなのですが…。

この場合、folder Save in a folder. *RECOMMENDED* を選択(クリック)して、OK ボタンをクリックします。

First shutdown: pupsave name

"First shutdown: pupsave name" では、セッションを保存するファイル名 bionicpup64save の後に、固有の名前を付けるかどうかを設定する画面です。入力欄に、例えば john と入力すれば、保存ファイル名は bionicpup64save-john になります。

ここでは何も指定せずに OK ボタンをクリックします。

First shutdown: pupsave name

First shutdown: sanity check

"First shutdown: sanity check" は、設定の最終確認画面です。設定内容に問題なければ、YES, SAVE ボタンをクリックして、(保存後に)シャットダウンします。

First shutdown: sanity check

以上、長くなりましたが、最初のシャットダウン時の設定が完了しました。次回以降は、シャットダウン時にこの設定作業はありません。

ドン・キホーテ MUGA ストイックPC2 の場合、シャットダウン後、電源オフになりません(下図)。セッションの情報が保存されてログアウトした後に止まっているので、最後の電源オフのところで止まっていると考えて、電源キーを長押しして電源オフにしました。

BionicPup64 8.0(ドン・キホーテ MUGA ストイックPC2)のシャットダウン後

日本語環境の設定

Puppy Linux のデスクトップ環境 JWM は、Ubuntu の GNOME デスクトップ環境のように、表示言語を簡単に日本語表示に変更できるわけではなさそうです。

あれこれ調べてみたところ、参考サイト [7] → Downloads → optional SFS でリダイレクトされる下記のサイトから、日本語用ランゲージパック lang_pack_ja-2.1.sfs をダウンロードして、Puppy Linux 上で実行すれば日本語化ができることが判りました。

ありがたくランゲージパックを利用させていただき、日本語化してみます。

lang_pack_ja-2.1.sfs のダウンロード

デスクトップ上の browse をクリックして、インターネットブラウザ (Pale Moon) を起動し、上記 URL へアクセス、lang_pack_ja-2.1.sfs をダウンロードします。

http://shinobar.server-on.net/puppy/opt/

デスクトップ上の file をクリックして Downloads フォルダ内に lang_pack_ja-2.1.sfs がダウンロードされていることを確認します。

ダウンロードした lang_pack_ja-2.1.sfs

lang_pack_ja-2.1.sfs の実行

lang_pack_ja-2.1.sfs をクリックして実行します。すると下記のウィンドウが表示されますので、Install SFS ボタンをクリックしてインストールします。

lang_pack_ja-2.1.sfs をクリックして実行

lang_pack_ja-2.1.sfs をロードするかというダイアログが表示されますので、OK ボタンをクリックして次へ進みます。

SFS-Load (1)

SFS ファイルはセッションを保存する先と同じ場所へ保存(コピー)することを推奨するメッセージが表示されます。そのまま Copy ボタンをクリックします。

SFS-Load (2)

するとダイアログが変わって、日本語のメッセージが出てきました。起動 ボタンをクリックします。

SFS-Load (3)

言語や地方時などを設定するダイアログが表示されますので、設定を確認して OK ボタンをクリックします。

Country Settings

するとこれで終了してしまします。先ほどのダイアログは日本語で表示されていましたが、メニューなどの表示は変わっていませんので、Menu から Exit をクリックして X サーバーを再起動してみます。

lang_pack_ja-2.1.sfs インストール後の画面

「X サーバ再スタート」のボタンをクリックして X サーバを再起動します。

Puppy ログアウト

X サーバの再起動後、デスクトップのアイコン名やメニューの表示が日本語に替わっていることを確認できます。

lang_pack_ja-2.1.sfs インストール後+再起動後の画面

SCIM 入力メソッドの設定

lang_pack_ja-2.1.sfs をインストールした後で「アプリケーションを今すぐ実行しますか?」のアプリケーションで言語や地方時などを設定をする「Countrywizard Country Settings」しか実行できなかったのですが、「メニュー」 → 「デスクトップ」に「SCIM 入力メソッドの設定」があるで、これで SCIM (Smart Common Input Method) の設定をしてみます。

「SCIM 入力メソッドの設定」の起動後、「□ scim-bridge を使う」にチェックを入れて OK (O) ボタンをクリックします。

scim-setup (1)

設定を反映するために X サーバーの再起動が必要ということなので、はい (Y) ボタンをクリックして X サーバーを再起動します。

scim-setup (2)

Anthy のインストール

入力メソッドの設定をしても日本語変換ができないので、かな漢字変換ソフトウェア Anthy をインストールします。

まず、デスクトップ上の「インストール」アイコンをクリックして起動します。

「インストール」の起動

「アプリケーションをインストール」タブを表示して、「パピーパッケージマネージャ」をクリックします。

「インストール」の「アプリケーションをインストール」タブ

Package Manager が起動します。検索欄に anthy と入力すると、Package 欄に anthy を含むパッケージ一覧が表示されます。そこからとりあえず anthy_0.3 と scim_anthy_1.2.7-7 をマウスで選択します。下部の Package to install に選択したパッケージが表示されていることを確認して Do it! ボタンをクリックしてインストールします。

Package Manager (1)

インストールが終わると、依存性から一緒にインストールされたパッケージを含むインストール一覧が表示されます。

Package Manager (2)

メニュー から シャットダウン をクリックします。「X サーバ再スタート」のボタンをクリックして X サーバを再起動します。

Puppy ログアウト

X サーバの再起動後、デスクトップのタスクトレイに SCIM を設定するアイコンが表示されます。

タスクトレイの SCIM アイコン

デスクトップ上の「エディタ」アイコンをクリックして、エディタ (Geany) を起動します。そこで、かな変換の日本語入力ができるかどうか確認します。編集欄で 漢字 ボタンを押下すると、デスクトップ画面右下に SCIM のツールボックスが現れます(タスクトレイの SCIM アイコンが消えます)。ローマ字入力したひらがなを SPACE キーで変換できます。変換候補はアプリケーションの左下に表示されました。

かな変換の日本語入力の確認

かな漢字変換の操作に慣れるまで、少し使い続けてみる必要があります。

Puppy Linux を使ってみる

日本語の環境が整いましたので、Puppy Linux (BionicPup64) を使ってみます(以下、単に BionicPup64 と呼ぶことにします)。

システムを RAM 上に展開して使用する軽量 Linux ですので、他の Linux ディストロで一般的にインストールされるアプリケーションとは異なっています。BionicPup64 で利用できるデフォルトのアプリケーションの一部を簡単にまとめました。

システムのアップデート

最初にシステムのアップデートをします。デスクトップ上の quickpet アイコンをクリックして Quickpet Bionic64 を起動します。info タブにある Bionicpup updates をクリックして、システムを最新の状態にします。

wget のコンソールが開き bionic64fix.zip をダウンロードして、システムに適用します。

終了のダイアログが表示されますので OK ボタンをクリックして閉じます。

デスクトップ環境 JWM

BionicPup64 のデスクトップ環境には JWM (Joe's Window Manager) が採用されています。Wikipedia によると、C 言語で開発されており、GTK+ や Qt といった高度なライブラリを使用せずに Xlib のみで作成されているのが特徴です。そのためライブラリ全体のサイズが小さく、非常に軽快な動作を実現しています。Damn Small Linux(開発終了)や、本記事で扱っている Puppy Linux といった低容量を特徴としている Linux ディストリビューションに採用されています。

JWMDesk マネージャー

「メニュー」→「デスクトップ」→「JWMDesk マネージャー」を選択して、JWM のデスクトップ環境の設定プログラムを起動します。

JWMdesk の実行例

各機能の説明は割愛しますが、JWMdesk を起動すればデスクトップ関係の設定が一通りできます。

ファイルマネージャ

ファイルマネージャは ROX filer です。

ROX Filer の実行例

端末エミュレータ

端末エミュレータは Unicode 対応の rxvt (urxvt) です。Wikipedia によると rxvtは xterm から余計な機能を削って軽量化したものとして Rob Nation ̪̪氏によって開発されました。

起動した urxvt の例

インターネットブラウザ

インターネットブラウザは、Firefox をフォークして開発が続けられている Pale Moon です。検索エンジンは標準で DuckDuckGo になっています。

Pale Moon で Amazon.jp へアクセスした例

やり方を考えて評価する必要がありますが、起動してから使えるように(きびきびと動くように)なるまでが長い印象を受けます。

ワープロソフト

Word に相当するアプリケーションには GNOME Office の Abiword を利用できます。GUI は Microsoft Word に倣っています。

下記サイトからダウンロードできるファイル(fpt1903.zip に含まれているファイル、ファイル名が文字化けして判別不可)を動作確認用に使用させていただきました。

Abiword で Word ファイル (docx) を読み込んだ例

zip で圧縮されていた日本語のファイル名は文字化けしますが、ファイルの内容は日本語でも問題なさそうです。

スプレッドシート

スプレッドシートを扱うアプリケーションには、GNOME Office の Gnumeric を利用できます。

下記サイトからダウンロードできるファイル (KJ-NET20161110.xlsx) を動作確認用に使用させていただきました。

Excel のサンプルファイルをダウンロードしてクリックすると Gnumeric が起動し、文字化けなく表示されました。

Gnumeric で Excel ファイルを読み込んだ例

再生

動画の再生は mpv というメディアプレーヤーを利用できます。これは mplayer2 からフォークしたメディアプレーヤーです。下記サンプルを再生した例を示しました。

mov_hts-samp005.np4 の再生例

コンパクトなシステム

メモリ (RAM) 上で稼働する Puppy Linux ですが、RAM が 4GB ある PC で、上記に紹介したアプリケーションを同時に開いてファイルを読み込んでも、システムを含めて 1GB を少し超えるほどしかメモリを使用していないというのは驚きです。今回、スワップ領域の確保を特に考慮せずに BionicPup64 の起動イメージを USB メモリに作成しましたが、RAM の容量がある程度あれば、もしかするとスワップ領域は必要ないのかもしれません。スワップ領域なしでどのぐらい使えるのか、しばらく評価してみたいと思います。

htop で確認したタスクの状況(例)

不満な点

システム全体の軽量化を図るためにはアプリケーションの取捨選択が必要です。はじめから備わっていない機能があるのは仕方がありません。しかしデスクトップ環境にはじめから備わっていて欲しい機能として、以下の二点があります。

  • Bluetooth の設定
  • デュアルディスプレイの設定

他の Linux ディストロでできている機能は Puppy Linux でも実現できるはずです。欲しい機能があれば自分で用意するべきなのかもしれません。

まとめ

項目 説明
ディストリビューション Puppy Linux
プロジェクトサイト https://github.com/puppylinux-woof-CE/awesome-puppy-linux
Puppy Linux Home
デスクトップ環境 JWM
対応プラットフォーム x86, x86_64, ARM (armhf 32bit)
パッケージ管理 PET (sfs)
日本語入力 scim-anthy
寸評

準備や設定が多く、使えるようになるまでに手間がかかるディストロという印象を受けます。しかし Live で動作させることが面白くて USB メモリを何個も用意して起動イメージの作成や起動後の設定に没頭してしまいました。😄

Puppy Linux は、他のディストロと比べてユニークな仕組みを持っています。本記事だけではとてもカバーできていないので、不定期になりますが継続的に調べた結果をまとめていくつもりです。

参考サイト

  1. puppylinux-woof-CE/woof-CE: woof - the Puppy builder
  2. Woof (software) - Wikipedia
  3. Puppy Linux Home
  4. bitWalk's: FedoraMediaWriter を使ってみる 〜 Windows 編 [2020-02-09]
  5. Rufus のダウンロードと使い方 - k本的に無料ソフト・フリーソフト
  6. Rufusのダウンロードと使い方解説!ブータブルUSBを簡単作成しよう! [2019-03-15]
  7. 走れパピー - Work around Puppy Linux
  8. joewing.net (JWM)

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