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2024-04-27

GhostBSD を使ってみた

GhostBSD は FreeBSD ベースの Unix ライクな OS で、 デフォルトのデスクトップ環境には MATE が採用されており、 コミュニティベースの Xfce 版も利用できます。インストールが簡単で、すぐに使えて、使いやすいことを目指しています。プロジェクトの目標は、セキュリティ、プライバシー、安定性、ユーザビリティ、オープン性、自由を兼ね備え、無償であることです。

Wikipedia より引用、翻訳・編集

UNIX 本流と言える BSD 由来の FreeBSD は、UNIX 大好きの自分にとって憧れの OS でした。しかし、Linux の圧倒的な情報量の多さ、便利さ、インストールの簡単さに惹きつけられてしまって、いまだ FreeBSD に正面から取り組んでいません。ひさしぶりに GhostBSD を仮想環境にインストールして、いまどきの BSD に触れてみました。

インストール

インストール用 iso イメージ

インストールに使用した iso イメージは下記の通りです。

GhostBSD 24.01.1 64-bit, amd64 GhostBSD-24.01.1.iso 入手先

システム要件

  • 2 GHz の 2コア Intel/ARM 64-bit プロセッサ
  • 4 GB RAM
  • VGA 互換、1024x768 解像度のディスプレイ
  • ネットワークカード
  • 15 GB のストレージ容量
  • インストールメディア用の CD/DVD ドライブあるいは USB ポート

RAM が 4GB 以上でないとインストールがうまくできないと、ダウンロードサイトに注記されています。

また、ネットワークカードが必要だと記載されていますが、WiFi には対応しているのか気になるところです。もちろん、仮想環境にインストールする際は有線ネットワークを前庭としているので問題ありません。

仮想環境へインストール

GNOME Boxes の仮想環境にインストールした例を紹介します。

iso ファイルを読み込むと、下のような起動画面が表示されます。

Enter キーをタイプして Boot multi user を選択して次へ進むと、X(ウィンドウシステム)の自動起動に失敗したというメッセージが表示されて、デスクトップのオプションの選択が求められます。

※ これはもしかすると、GNOME Boxes を使用していることが原因かもしれません。

とりあえず選択されている一番上の Intel のまま Enter キーをタイプします。

すると無事に GhostBSD のデスクトップ画面が表示されます。

デスクトップ画面の左側にある Install GhostBSD のアイコンをダブルクリックして、インストーラを起動します。

インストーラの最初の画面で、言語(ロケール)の選択をします。日本語を選択しても、インストーラの表示言語は英語のままで変わりません。

次にキーボードのレイアウトを選択します。レイアウトに Japanese、モデル(?)に(とりあえず)Generic 105-key PC を選びました。

タイムゾーンを選択します。Continent(大陸)は Asia、City は Tokyo を選びました。

インストールタイプは Full disk configuration のままです。

インストール先のストレージを選択します。

ZFS は、かつての Sun Microsystems 社が開発して Solaris OS で採用されていたファイルシステムで、現在は Oracle 社が権利を所有しています。おそらく GhostBSD が採用しているファイルシステムはオープンソース版の OpenZFS の方だろうと思われます。[要確認]

ブートオプションは変更せずに次へ進みます。

ユーザーアカウントを設定します。ここで設定するユーザーは sudo でスーパーユーザーになれるアカウントのようです。この画面で Install ボタンをクリックするとインストールが始まります。

インストールにしばらく時間がかかります。画面下にインストールの進捗が表示されます。

インストールが完了すると、このままライブ OS を試用し続ける (Continue) か、再起動 (Reestart) するか選択するダイアログが表示されます。ここでは Restart ボタンをクリックして再起動します。

再起動後、ログイン画面が表示されます。インストール直後の最初の起動では下記のように真っ黒の背景でしたが、2回目以降はデスクトップ画面と同じ背景が表示されました。最初の起動でなにかがうまく起動しなかっただけなのかもしれません。

ログインするとデスクトップ画面が表示されます。

パッケージの更新

インストール後、はじめてログインしてしばらくすると、下記のように、更新するパッケージがある (Update Available) というメッセージが表示されます。

パッケージの更新は、Update Manager という GUI アプリが用意されています。

しかし、ここでは敢えて端末エミュレータでコマンド入力でパッケージを更新します。

あいにく、端末エミュレータを含むデスクトップ環境 MATE などの大きな更新で、端末エミュレーターなどが更新中に消えてしまい、なにも操作ができなくなってしまいました😭。こんなことってあるんですね。

仮想環境なので GhostBSD のインストールをし直し、ここは素直に上記 Update Manager を使って(Install update をクリックして)更新をしました。

更新中は以下のように進捗が表示されます。

更新が終わるまで気長に待ちます。更新が終わると再起動をするかどうか尋ねるダイアログが表示されますので、Restart Now ボタンをクリックして再起動します。

MATE のバージョン

パッケージの更新後、MATE が最新のバージョンになりました。

キーボードのレイアウト

インストール時にキーボードのレイアウトの設定をしたはずなのに、デスクトップ環境 MATE には反映されていませんでした。なお、キーボードの形式(モデル)は残っていました。

画面上部のメニューから「システム」→「設定」→「ハードウェア」→「キーボード」を選んで、「レイアウト」のタブで「日本語」に設定しておきます。

日本語用インプットメソッドの設定

画面上部のメニューから「アプリケーション」→「システムツール」→「MATE 端末」を選んで、端末エミュレータを起動します。

pkg コマンドで ibus の文字列を含むパッケージを探します。検索だけであればスーパーユーザーになる必要はありませんが、一応 sudo コマンドでスーパーユーザーで実行しました。

Welcome to fish, the friendly interactive shell
Type help for instructions on how to use fish
bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> sudo pkg search ibus

あなたはシステム管理者から通常の講習を受けたはずです。
これは通常、以下の3点に要約されます:

    #1) 他人のプライバシーを尊重すること。
    #2) タイプする前に考えること。
    #3) 大いなる力には大いなる責任が伴うこと。

セキュリティー上の理由で、あなたがタイプしたパスワードは表示しません。
パスワード: 
ibus-1.5.29_1                  Intelligent Input Bus for Unix-like systems
ibus-kmfl-1.0.3_7              KMFL IMEngine for IBus framework
ibus-m17n-1.4.28               m17n IM engine for IBus framework
ibus-table-1.17.4_1            Table-based input method framework for IBus
ibus-typing-booster-2.25.3     Faster typing by context sensitive completion
ibus-uniemoji-0.6.0.16         Input method for entering unicode symbols and emoji by name
ja-ibus-anthy-1.5.11           Anthy engine for IBus
ja-ibus-mozc-2.23.2815.102.01_17 Mozc engine for IBus
ja-ibus-skk-1.4.3_2            Japanese SKK input engine for IBus
ko-ibus-hangul-1.5.1_2         Hangul input engine for IBus
libusbmuxd-2.0.2_1             Communication interface library for usbmuxd
libusipp-2.25                  Unix socket interface for C++ raw IP/IP6/UDP/TCP, layer 2 framework
libusrsctp-0.9.5.0             Portable SCTP userland stack
linux_libusb-13.1.0            Linux-compatibility LibUSB
py39-libusb1-3.1.0             Pure-python wrapper for libusb-1.0
rubygem-omnibus-9.0.24         Framework for building self-installing, full-stack software builds
scribus-1.6.1_1                Comprehensive desktop publishing program
scribus-devel-1.5.8_25         Comprehensive desktop publishing program (development version)
usbrh-libusb-0.05_1            Yet another reads temperatures and humidity from a Strawberry Linux USB-RH
zh-ibus-array-0.2.2.20230502   Array 30 input method for IBus
zh-ibus-cangjie-2.4            IBus engine for users of the Cangjie and Quick
zh-ibus-chewing-1.5.1_1        Chewing engine for IBus
zh-ibus-libpinyin-1.15.4       Intelligent Pinyin engine based on libpinyin for IBus
zh-ibus-pinyin-1.5.0_10        PinYin engine for IBus
zh-ibus-rime-1.5.0_1           IBus engine for Rime users
zh-ibus-table-chinese-1.8.12   Chinese input tables for IBus
bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> 

ibus で Mozc を利用できるので、これをインストールします。

bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> sudo pkg install ja-ibus-mozc
Updating GhostBSD repository catalogue...
GhostBSD repository is up to date.
All repositories are up to date.
The following 9 package(s) will be affected (of 0 checked):

New packages to be INSTALLED:
	ibus: 1.5.29_1
	ja-ibus-mozc: 2.23.2815.102.01_17
	ja-mozc-server: 2.23.2815.102.01_17
	ja-mozc-tool: 2.23.2815.102.01_17
	ja-tegaki-zinnia-japanese: 0.3
	ja-zinnia: 0.06_2
	jsoncpp: 1.9.5
	protobuf: 24.4,1
	qt5-buildtools: 5.15.13p142

Number of packages to be installed: 9

The process will require 148 MiB more space.
41 MiB to be downloaded.

Proceed with this action? [y/N]: y
[1/9] Fetching ja-ibus-mozc-2.23.2815.102.01_17.pkg: 100%  259 KiB 264.8kB/s    00:01    
    ...
    ...
[9/9] Fetching ja-mozc-tool-2.23.2815.102.01_17.pkg: 100%  851 KiB 871.6kB/s    00:01    
Checking integrity... done (0 conflicting)
[1/9] Installing jsoncpp-1.9.5...
[1/9] Extracting jsoncpp-1.9.5: 100%
    ...
    ...
[9/9] Installing ja-ibus-mozc-2.23.2815.102.01_17...
[9/9] Extracting ja-ibus-mozc-2.23.2815.102.01_17: 100%
==> Running trigger: gtk-update-icon-cache.ucl
Generating GTK icon cache for /usr/local/share/icons/hicolor
==> Running trigger: glib-schemas.ucl
Compiling glib schemas
==> Running trigger: desktop-file-utils.ucl
Building cache database of MIME types
=====
Message from ibus-1.5.29_1:

--
ibus installation finished. To use ibus, please do the following:

If you are using bash, please add following lines to your $HOME/.bashrc:

export XIM=ibus
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export XIM_PROGRAM="ibus-daemon"
export XIM_ARGS="--daemonize --xim"

If you are using tcsh, please add following lines to your $HOME/.cshrc:

setenv XIM ibus
setenv GTK_IM_MODULE ibus
setenv QT_IM_MODULE ibus
setenv XMODIFIERS @im=ibus
setenv XIM_PROGRAM ibus-daemon
setenv XIM_ARGS "--daemonize --xim"

If you are using KDE4, you may create a shell script in $HOME/.kde4/env
($HOME/.config/plasma-workspace/env for Plasma) and add following lines:

#!/bin/sh
export XIM=ibus
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export XIM_PROGRAM="ibus-daemon"
export XIM_ARGS="--daemonize --xim"

Following input methods/engines are available in ports:

chinese/ibus-chewing		Chewing engine for IBus
chinese/ibus-libpinyin		Intelligent Pinyin engine based on libpinyin
chinese/ibus-pinyin		The PinYin input method
japanese/ibus-anthy		Anthy engine for IBus
japanese/ibus-mozc		Mozc engine for IBus
japanese/ibus-skk		SKK engine for IBus
korean/ibus-hangul		Hangul engine for IBus
textproc/ibus-kmfl		KMFL IMEngine for IBus framework
textproc/ibus-m17n		m17n IM engine for IBus framework
textproc/ibus-table		Table based IM framework for IBus
textproc/ibus-typing-booster    Faster typing by context sensitive completion

If ibus cannot start or the panel does not appear, please ensure
that you are using up-to-date python.
=====
Message from ja-ibus-mozc-2.23.2815.102.01_17:

--
To activate ibus-mozc, please add the following into ~/.xinitrc,
~/.xsession, or ~/.kde4/env (for KDE4):

export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=ibus
/usr/local/bin/mozc start
ibus-daemon -r --daemonize --xim

Note that textproc/ibus-qt with IBUS option is required to
make QT_IM_MODULE=ibus work.
bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> 

なにやら、ibus を有効にする方法についていろいろメッセージが表示されます。大変親切でありがたいのですが、GhostBSD のシェルは fish だし、どの情報を使えば良いのか、また、設定先のファイルをどれにすれば良いのか迷います。

最初、~/.xinitrc に ibus-mozc の設定を追加したのですが変換窓が出ませんでした。結局、~/.xprofile に以下のように vi コマンドで編集、追加(赤字部分)したところ、正常に日本語変換ができるようになりました。

bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> cat .xprofile
#!/bin/sh
setxkbmap -model pc105 -layout jp
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=ibus
/usr/local/bin/mozc start
ibus-daemon -r --daemonize --xim
bitwalk@bitwalk-ghostbsd ~> 

参考サイト [2] の情報を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

再起動後、画面上部のメニューから「システム」→「設定」→「その他」→「IBus の設定」を選んで、「一般」のタブでキーボードショートカットの次の入力メソッドを 半角/全角 キーに設定しておきます。

「入力メソッド」のタブで、Mozc を追加します。

これで、日本語変換ができるようになりました。

アプリケーション

デフォルトでインストールされているアプリは控えめです。しかし、FreeBSD で利用できるパッケージは GhostBSD でも利用できるのでしょう。

アクセサリ

 

インターネット

 

オフィス

 

グラフィックス

 

サウンド&ビデオ

 

システムツール

 

個人的には BSD 系システムで neofetch を試してみたかったのでインストールして実行してみました。

まとめ

FreeBSD 系の OS をインストールし、日本語環境を設定してパッケージをインストールする方法も判り、感激ひとしお…とはなりませんでした。なんだか Linux のディストロとの格差を感じてしまいました。

WiFi 関連のパッケージは GhostBSD のレポジトリを検索すれば出てくるので、設定は可能なのでしょうが、インストール時に Wifi が利用できないって、いまどきのノード PC へのインストールはどうするんだろうと思ってしまいます。有線ネットワークを USB ポートに変換するアダプタがあればノート PC でも使えますが、そんなアダプタを持っている人は多くないでしょう。

BSD に関して気になる記事を見つけました [4]。6年前の記事ですから、今や事態はもっと深刻なのかもしれません。

参考サイト

  1. A simple, elegant desktop BSD Operating System | GhostBSD
  2. GhostBSD 23.06.01 XFCE をインストールしました | INSUKO.NET
  3. GhostBSD Project
  4. BSDは死につつある? 一部のセキュリティ研究者はそう考えている - YAMDAS現更新履歴 [2018-01-29]

 

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2021-03-14

GhostBSD

GhostBSD はデスクトップ向けに特化しており、FreeBSD のデスクトップ環境を手軽にインストールして利用出来るようにすることを目的としています。正式版は MATE、コミュニティ版では Xfce がデスクトップ環境に採用されています。現在の GhostBSD は、GPL ライセンス下のソフトウェアと共存できる、二条項 BSD ライセンス (2-clause BSD license) で配布されています。

Wikipedia より引用、編集

FreeBSD のライブシステムである NomadBSD を使ってみて [1] BSD に興味を持ったので、そのまま PC のストレージにインストールしようとしました。しかし残念ながら上手くいきませんでした。NomadBSD 的な言い方をすれば Nomad(遊牧民)から Settler(入植者)になれなかったのです。😅

そこでデスクトップ環境を手軽に利用できる、NomadBSD と同じ FreeBSD 由来の GhostBSD を試してみました。

GhostBSD という名前は、もともと GNOME hosted on BSD の略で、FreeBSD 上ですぐに動作する GNOME デスクトップを提供する取り組みとして始まりました [2]。

GhostBSD のデスクトップ画面

インストールは簡単

下記サイトから GhostBSD-21.01.20.iso をダウンロードしました。

インストールは簡単にできました。最初、GNOME Boxes の仮想マシン上で確認して、実機にインストールしたのですが、仮想マシン上で確認した内容と差異が認められたので、インストール方法の紹介は、もうすこし調べた後に必要に応じて別の機会にまとめることにします。

ちょっとだけ古いですが、インストール方法を解説しているサイトのひとつを下記に紹介します。

日本語入力

日本語入力は、ibus-mozc をインストールして設定しました。下記サイトに日本語入力の設定方法が網羅されています。

FreeBSD のデスクトップ環境

デスクトップ環境を必要としている FreeBSD ユーザにとって、インストールして直ぐにデスクトップ環境を使える GhostBSD は、きっと重宝することでしょう。

一方、Unix ライクな OS でデスクトップ環境を利用したいとなれば、FreeBSD でなければならない理由が見当たりません。それは自分が FreeBSD を深く使ったことが無い、ということに原因がありますが、それでも GUI アプリを入手する容易さを考えれば、別に Linux でいいじゃん、となってしまいます。

とは言え、テスト機に GhostBSD をインストールしましたので、しばらく FreeBSD 系の OS を使い続けてみて、デスクトップ環境における「FreeBSD 推し」探しをします。

 

参考サイト

  1. bitWalk's: NomadBSD 1.4 [2021-03-10]
  2. FAQ - GhostBSD Wiki
  3. bitWalk's: BSD の子孫 [2016-04-20]
  4. MATE Desktop Environment | MATE
  5. techdevian | LinuxとBSDの違いは何ですか? [2020-01-04]

 

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2021-03-10

NomadBSD 1.4

BSD は、Berkeley Software Distribution の略語で、1977 年から 1995 年までカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley, UCB) の Computer Systems Research Group (CSRG) が開発・配布したソフトウェア群および UNIX オペレーティングシステム (OS) のことです [1]。

2021 年 3 月 3 日 に NomadBSD 1.4 がリリースされたので、ダウンロードして使ってみました。

NomadBSD 1.4 のデスクトップ

NomadBSD について

NomadBSD のサイト [2] によると、NomadBSD is a persistent live system for USB flash drives, based on FreeBSD®. とあります。persistent とは、いつまでも続くこと、すなわち、持続的とか永続的と日本語で訳せます。つまり NomadBSD は、FreeBSD ベースの USB メモリなどで利用可能な永続的なライブシステムだと言えます。

動作条件

  • x86_64(64ビット)または x86(32ビット)の PC (1.2 GHz 以上)
  • 1GB 以上の RAM
  • 5 GB 以上の USB フラッシュメモリ

メディアの作成

下記サイトから、NomadBSD 1.4 (amd64), nomadbsd-1.4.img.lzma をダウンロードします。

上記サイトの Writing the image to a USB memory stick(USBメモリにイメージを書き込む)に従って、Linux (Fedora) 上で書き込みました。

[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ ls nomadbsd-1.4.img.lzma
nomadbsd-1.4.img.lzma
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ lzma -d nomadbsd-1.4.img.lzma
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ ls nomadbsd-1.4.img
nomadbsd-1.4.img
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ sudo dd bs=1M if=nomadbsd-1.4.img of=/dev/sde conv=fsync
[sudo] bitwalk のパスワード:
4768+1 レコード入力
4768+1 レコード出力
4999999488 bytes (5.0 GB, 4.7 GiB) copied, 833.137 s, 6.0 MB/s
[bitwalk@fedora-pc ダウンロード]$ 

USB メモリから起動

NomadBSD のイメージを書き込んだ USB メモリを PC に挿入して、USB メモリから起動します。

Windows 10 からの起動

Windows 10 が稼働している PC から起動する場合は、Windows の「設定」を起動して、下記のような手順で USB メモリを起動します。

 

その後、下記のようにして「UEFI ファームウェアの設定」を選択し再起動します。BIOS を起動して、挿入した USB メモリが最初に BOOT する設定して保存、起動します。

 

UEFI ファームウェア(昔の言い方では BIOS)が起動されます。UEFI の設定は PC のメーカーや機種によって異なります。ここでは、American Megatrends 製の UEFI ファームウェアの設定について説明します。

Secure Boot を無効 (Disabled) にします。

 

挿入した USB メモリが最初に BOOT するように、「最初」が出来なければ、HDD などのストレージより起動順番が先に来るように設定して保存、再起動します。

 

USB メモリに書き込んだ NomadBSD が起動して、最初の設定画面になります。

最初の設定

言語・ロケールに Japanese - Japan を選択して Next ボタンをクリックすると、ウェルカム画面が出て、設定内容が挿入してある USB メモリに書き込まれるという旨の説明が表示されます。言語・ロケールを設定した後ですが、メッセージは英語のままです。

Next ボタンをクリックして次へ進みます。

 

キーボードのレイアウトの選択肢には、日本語レイアウトを探すと Japanese (PC-98) しか無くてひるみますが、これを選択して Next ボタンをクリックすると、なぜか Japanese の選択肢も現れます。

この Japanese を選択し、右側のレイアウトのバリエーション (Keyboard variant) には Japanese (OADG 109A) を選択しました。Next ボタンをクリックして次へ進みます。

タイムゾーンを設定します。Next ボタンをクリックして次へ進みます。

 

ユーザ、ルートアカウント(共通)のパスワードを設定します。Next ボタンをクリックして次へ進みます。

 

/data パーティション内を geli で暗号化する場合、パスワードを設定します。ここでは暗号化せずにそのまま Next ボタンをクリックしました。

geli は FreeBSD 用に書かれたブロックデバイス層のディスク暗号化システムで、バージョン 6.0 で導入されました。GEOM ディスクフレームワークを使用しています。

Wikipedia より引用、翻訳・編集

 

デフォルトのコマンドシェル、エディタ(GUI も)、ファイルマネージャを選択します。ここでは何も変更せずにそのまま Next ボタンをクリックしました。

ちなみに、Shell の fish は、The friendly interactive shell の頭文字を取ったシェルです。

fish は Unix シェルで、他のシェルより対話的でユーザーフレンドリーであることを目指していて、その構文はボーンシェル (ksh, Bash, zsh) や C シェル (csh, tcsh) に由来していません。また、従来のシェルではシステムリソースを節約するために、デフォルトでは特定の機能を無効にしていますが、 fish はデフォルトですべての機能を有効にしています。

Wikipedia より引用、翻訳・編集

 

設定内容の概略を確認し、問題が無ければ commit ボタンをクリックします。

 

Finish ボタンをクリックして再起動、設定を反映します。

 

再起動後、自動的にログインして、下記のようなディスクトップ画面が表示されます。

再起動後のデスクトップ

NomadBSD を使ってみる

NomadBSD については、下記に詳しく文書化されています。[英文]

自分で調べて判ったことをまとめました。

デスクトップ環境

NomadBSD のデスクトップ環境は、ウィンドウマネージャに Openbox、主要なアプリケーションの起動に Plank のドックを使用しています。

インストールされているアプリケーション

以下のアプリケーションを Openbox のメニューから利用できます。ロケールに対応して僅かに日本語名があります。

  • Application
    • hp-uiscan ❌
  • Audio
    • DSBMixer
  • AudioVideo
    • Asunder CD Ripper
    • Audacity
    • Cantata
    • DeaDBeef
    • mpv Media Player
    • SimpleScreenRecorder
    • VLCメディアプレーヤー
    • XFburn
  • Development
    • Geany
    • Qt 5 Assistant
    • Qt 5 Linguist
  • Graphics
    • GIMP (GNU Image Manipulation Program)
    • Gtkam デジタルカメラ ブラウザー
    • Viewnior
    • XSane - Scanning
  • Network
    • FileZilla
    • Firefox ウェブ・ブラウザ
    • HexChat
    • ipfwGUI
    • Linux Browser Installer GUI
    • Pidgin インターネット・メッセンジャー
    • Thunderbird
    • Transmission (Qt)
  • Office
    • LibreOffice
    • LibreOffice Base
    • LibreOffice Calc
    • LibreOffice Draw
    • LibreOffice Impress
    • LibreOffice Math
    • LibreOffice Writer
    • qpdfview
  • Settings
    • ARandR
    • Autostart Settings
    • Default Desktop Applications
    • Display manager settings
    • Display Settings
    • Mouse and Touchpad Configuration
    • Openbox Configuration Manager
    • Plank Preferences
    • Qt5 Settings
    • Set background image
    • パネルマネージャ
    • ファイルマネージャー設定
    • ルックアンドフィールを設定します
  • System
    • Add user
    • DSBBatmon
    • DSBMC
    • Manage user accounts
    • Midnight Commander
    • NomadBSD Handbook
    • NomadBSD Installer
      • 現在の NomadBSD の設定のまま、ハードディスクへインストールします。
    • OctoPkg
    • Printer configuration
    • Thunar ファイルマネージャー
    • Tint2
    • バルクリネーム
    • ファイルマネージャ PCManFM
  • Utility
    • compton
    • Calculator
    • GVim
    • gxkb
    • HP Device Manager
    • KeePassXC
    • Kvantum マネージャー
    • Leafpad
    • picom
    • Plank
    • Run command
    • Sakura
    • Vim
    • Xarchiver
    • スクリーンショット

パッケージ管理

バイナリパッケージの管理は、pkg コマンドか GUI アプリケーションの OctoPkg を使います。

OctoPkg

ブロックデバイスを調べようと lsblk コマンドをタイプしたところ利用できなかったので、はじめて pkg コマンドを使ってインストールしました。

nomad@NomadBSD ~ [1]> sudo pkg install lsblk

あなたはシステム管理者から通常の講習を受けたはずです。
これは通常、以下の3点に要約されます:

    #1) 他人のプライバシーを尊重すること。
    #2) タイプする前に考えること。
    #3) 大いなる力には大いなる責任が伴うこと。

パスワード: 
Updating FreeBSD repository catalogue...
Fetching packagesite.txz: 100%    6 MiB   2.2MB/s    00:03    
Processing entries: 100%
FreeBSD repository update completed. 30177 packages processed.
All repositories are up to date.
The following 1 package(s) will be affected (of 0 checked):

New packages to be INSTALLED:
	lsblk: 1.1

Number of packages to be installed: 1

5 KiB to be downloaded.

Proceed with this action? [y/N]: y
[1/1] Fetching lsblk-1.1.txz: 100%    5 KiB   5.0kB/s    00:01    
Checking integrity... done (0 conflicting)
[1/1] Installing lsblk-1.1...
[1/1] Extracting lsblk-1.1: 100%
nomad@NomadBSD ~> lsblk
DEVICE         MAJ:MIN SIZE TYPE                              LABEL MOUNT
da0              0:126  15G MBR                                   - -
  <FREE>         -:-   512B -                                     - -
  da0s1          0:127  40M efi                                   - -
  da0s2          0:128 3.6G BSD                                   - -
    da0s2a       0:131 3.6G freebsd-ufs             label/nomadroot /
  da0s3          0:129  11G BSD                                   - -
    da0s3a       0:132  11G freebsd-ufs             label/nomaddata /data
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nomad@NomadBSD ~> 

日本語入力

日本語入力についてはまだ確認していませんが、他の方が fcitx-mozc が利用できることを確認されていますので、リンクを紹介します。

雑感

NomadBSD は USB メモリを使ったライブ OS ですが、データやインストールしたパッケージなどの情報を保持できます。USB メモリがどのぐらい読み書きに耐えるのか、ちょっと興味があります。試してはいませんが、ハードディスクへそのままインストールすることもできます。FreeBSD と同じリポジトリを使っているのであれば、デスクトップ環境用には NomadBSD で十分なのかもしれません。

今回、安い USB 2.0 対応の USB メモリを使ったせいか、反応が遅いので、テスト機のハードディスクにインストールして試用するかどうか思案中です、

参考サイト

  1. bitWalk's: BSD の子孫 [2016-04-20]
  2. NomadBSD
  3. bitWalk's: はじめての NomadBSD [2020-04-30]

 

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