TeXstudio は Texmaker から派生して機能追加・改良した LaTeX 統合環境です。
Wikipedia より引用・編集
TeXstudio を使ってみたくて、本ブログの記事 [1] で試行錯誤してなんとか使えるようになったことを紹介しましたが、まず LaTeX が使える環境を用意してから、あらためて TeXstudio を導入しようと、本ブログの記事 [2] で、クリーン・インストールした Fedora 32 に pLaTeX が使える環境を整えた顛末を紹介しました。
今回は、前回 pLaTeX が使えることを確認した PC に TeXstudio をインストールおよび設定をした事例を紹介します。
本ブログ記事では下記の OS 環境で動作確認をしています。
|
|
Fedora Workstation 32 | x86_64 |
TeXstudio をインストール
端末エミュレータを開き、texstudio と入力して、インストールされていなければ下記のようにインストールされて起動します。
[bitwalk@texstudio ~]$ texstudio bash: texstudio: コマンドが見つかりませんでした... コマンド texstudio' を提供するためにパッケージ 'texstudio' をインストールしますか? [N/y] y * キューで待機中... * パッケージの一覧をロード中。... 以下のパッケージはインストールされるべきものです: poppler-qt5-0.84.0-2.fc32.x86_64 Qt5 wrapper for poppler qt5-qtscript-5.14.2-1.fc32.x86_64 Qt5 - QtScript component ... (途中省略) ... texlive-zapfchan-9:svn31835.0-19.fc32.noarch URW "Base 35" font pack for LaTeX texstudio-2.12.22-2.fc32.x86_64 A feature-rich editor for LaTeX documents 変更したまま継続しますか? [N/y] y * キューで待機中... * 認証を待ち受け中... * キューで待機中... * パッケージをダウンロード中... * データを要求中... * 変更をテスト中... * パッケージのインストール中...
最初の TeXstudio の起動
TeXstudio の設定
英文だけを扱うのであれば、デフォルトの設定のままで TeXstudio が使えそうですが、日本語を使うには、メニューから「オプション(O)」→「TeXstudioの設定(C)」を選び、下記に従ってコマンドなどの設定をします。
最初の起動後の TeXstudio の設定画面(コマンド)
しかし入力する項目が多く、面倒です。参考に自分の環境で動作確認後に保存したプロファイルを、下記からダウンロードできるようにしました。
|
texstudio_bitwalk_ja.txsprofile |
メニューから「オプション(O)」→「プロファイルの読み込み(P)」を選んで、ダウンロードした texstudio_bitwalk_ja.txsprofile を読み込みます。
「オプション(O)」→「プロファイルの読み込み(P)」
動作確認
確認用に、下記のサイトからレポート作成のサンプルを引用させていただきました。
ex5.tex
\documentclass[dvipdfmx]{jsarticle}
\begin{document}
\title{情報科学レポート}
\author{奥村晴彦}
\maketitle
\section{はじめに}
この文書は,ごく基本的なレポートや論文の例を示すものです。
実際にこのソースを入力してタイプセット(コンパイル)し,
タイトル,著者名,本文,見出し,箇条書きがどのように表示されるかを
確認してみましょう。
\section{見出し}
この文書の先頭にはタイトル,著者名,日付が出力されています。
特定の日付を指定することもできます。
そして,セクションの見出しが出力されています。
セクションの番号は自動的に付きます。
\section{箇条書き}
以下は箇条書きの例です。これは番号を振らない箇条書きです。
\begin{itemize}
\item ちゃお
\item りぼん
\item なかよし
\end{itemize}
これは番号を振る箇条書きです。
\begin{enumerate}
\item 富士
\item 鷹
\item なすび
\end{enumerate}
\section{おわりに}
これは一段組の例ですが,二段組に変更することもできます。
解説文を読んで,このソースをいろいろと変更してみましょう。
\begin{thebibliography}{99}
\item
Leslie Lamport『文書処理システム \LaTeXe』
(阿瀬はる美 訳,ピアソン・エデュケーション,1999年)
\item
奥村晴彦,黒木裕介『[改訂第7版]\LaTeXe 美文書作成入門』
(技術評論社,2017年)
\end{thebibliography}
\end{document}
(ビルド&表示(B))をクリックして、下記の右側のビューアに表示されれば OK です。
ex5.tex をコンパイルして PDF ビューアに表示した例
参考サイト
- bitWalk's: TeXstudio がなんとか動いた! [2020-07-28]
- bitWalk's: [Fedora 32] LaTeX が使える環境を整える [2020-07-30]
- [改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門:書籍案内|技術評論社
にほんブログ村







0 件のコメント:
コメントを投稿