Fedora Linux は Red Hat 社が支援するコミュニティ Fedora Project で開発されている Linux ディストロです。このディストロは、最新の技術を積極的に取り込むことで知られています。Fedora Linux の開発成果は CentOS Stream に取り込まれます。ここでテストを経て最終的に Red Hat Enterprise Linux, RHEL へ反映されます。Fedora Linux は、おおむね春と秋の年二回の頻度で新しい版がリリースされています。
Fedora Linux 41 が 10 月 29 日(現地時間)にリリースされました。
Fedora Linux 41 Workstation のデスクトップ
Fedora Linux 41 における変更点は、デスクトップ環境に最新の GNOME 47 が採用されるなど多岐にわたっていますが、個人的に注目している変更点をまとめました。
- Retire Python 2.7
- python 2.7 パッケージは置き換えられることなく引退(廃止)。そのため、python コマンドは Python 3 系を指します。python3 コマンドもひきつづき利用可能です。
- Changes/Python3.13
- Python スタックを Python 3.12 から最新のメジャーリリースの Python 3.13 へ更新。
- Python built with gcc -O3
- デフォルトの -O2 コンパイラフラグの代わりに、-O3 を使って CPython をビルドして高速化(pyperformance による計測で幾何平均が 1.04 倍高速)。
- Replace Redis with Valkey
- Redis のライセンスが RASLv2/SSPL に変更されたため [6]、Redis を廃止して Redis をフォークした OSS である Valkey へ移行。
- GIMP version 3
- GIMP, GNU Image Manipulation Program の次期メジャーバージョン 3 を導入。
参考サイト
- Whats new in Fedora Workstation 41 - Fedora Magazine [2024-10-29]
- Fedora Linux 41 is here! - Fedora Magazine [2024-10-29]
- Releases/41/ChangeSet - Fedora Project Wiki
- Valkey
- 幾何平均 - Wikipedia
- Redis Licensing Overview - Redis
- GIMP - GNU Image Manipulation Program
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