Btrfs は Linux 用の最新のコピーオンライト (CoW) ファイルシステムで、フォールトトレランス、修復、管理のしやすさを重視しつつ、高度な機能を実装することを目的としています。
Fedora 33 Workstation で、デフォルトのファイルシステムが ext4 から Btrfs に変更されました。いままで使ったことのないファイルシステムだったので、brfs 関連の情報を調べました。
使用した OS 環境は下記の通りです。
Fedora Workstation/Siliverblue 33 | x86_64 |
btrfs
btrfs ファイルシステムに関連するツール、コマンドは、btrfs-progs というパッケージで利用できます(内容が不十分なので随時更新します)。
[bitwalk@localhost ~]$ rpm -q btrfs-progs
btrfs-progs-5.7-5.fc33.x86_64
[bitwalk@localhost ~]$
名称 | btrfs - btrfs ファイルシステムを管理するツールボックス | |
書式 | btrfs <command> [ |
|
説明 | btrfs ユーティリティは、btrfs ファイルシステムを管理するためのツールボックスです。サブボリューム、デバイス、ファイルシステム全体、その他の特定の操作を行うためのコマンドグループがあります。 | |
コマンド構文 | 短縮された形式が曖昧でない限り、どのようなコマンド名でも短縮することができますが、スクリプトでは完全なコマンド名を使用することが推奨されています。 | |
コマンド | ||
---|---|---|
balance | 単一または複数のデバイス間にある btrfs ファイルシステムのチャンクをバランス(再配置)させる。 | |
check | ファイルシステムのオフラインチェックを行う。 | |
device | btrfs で扱うデバイスの追加・削除・スキャンなどの管理。 | |
filesystem | ラベルの設定や同期など、btrfsファイルシステムを管理。 | |
inspect-internal | 開発者/ハッカーのためのデバッグツール。 | |
property | btrfs オブジェクトのプロパティを取得/設定。 | |
qgroup | Manage quota group(qgroup) for btrfs filesystem. | |
quota | btrfs ファイルシステムのクォータグループ (qgroup) の管理。 | |
receive | 復元などのために標準入力/ファイルからサブボリュームのデータを受信。 | |
replace | デバイスを交換(置換)。 | |
rescue | 破損した btrfs ファイルシステムの修復を試行。 | |
restore | 破損した btrfs ファイルシステムからファイルの復元を試行。 | |
scrub | btrfs ファイルシステムをスクラブ(チェックサムとツリーブロックの確認)します。 | |
send | サブボリュームのデータを標準出力/ファイルに送信してバックアップなどを行う。 | |
subvolume | btrfs サブボリュームの作成/削除/リスト/管理。 |
スタンドアロンツール
新しい機能は、スタンドアロンツールで提供れます。その機能が有用であることが証明されれば、スタンドアロンツールは廃止され、その機能がメインツールに追加れます。
スタンドアロンツール | |
---|---|
btrfs-convert | sext2/3/4 ファイルシステムから btrfs への in-place(その場)変換 |
btrfstune | マウントされていないファイルシステムのプロパティの設定。 |
btrfs-select-super | 予備コピーからプライマリスーパーブロックを上書きするレスキューツール。 |
btrfs-find-root | ファイルシステムのツリールートを検索するレスキューヘルパー |
参考サイト
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