2014-08-14

SWT による GUI プログラミング (6) - NatTable のサンプル

JFace に数日間取り組んで、なんとなく使い方が判ってきたので、興味の対象であった Nebula Project の NatTable を使ってみようとしましたが、雲をつかむようで使い始める切り口をつかめません。そこで まずは、NatTable のサイトで公開されているサンプルを実行してみる事にしました。

用意するもの

NatTable のサンプルを実行するには、Java の実行環境に加えて、下記 1. のサンプルファイルと、2. のサンプルを実行するプラットフォームに対応した SWT ライブラリが必要になります。自分のプラットフォームでは、swt-4.4-gtk-linux-x86_64.zip をダウンロードしました。

  1. NatTableExamples-1.1.0.jar
  2. プラットフォームに対応した SWT ライブラリ

サンプルの実行(CentOS 7 の場合)

ダウンロードした SWT ライブラリについては、適当な場所に ZIP ファイルを展開して、SWT.jar を NatTable のサンプル NatTableExamples-1.1.0.jar と同じディレクトリへコピーしておきます。端末エミュレータ上で前述の 2 つのファイルが保存されているディレクトリに移動し、以下のようにタイプしてサンプルを起動します。

$ java -cp swt.jar:NatTableExamples.jar org.eclipse.nebula.widgets.nattable.examples.NatTableExamples

注)パスの区切りは Linux の bash では : (コロン)ですが Windows などでは ; (セミコロン)かもしれません。未確認です、すみません。

実行例

NatTable に目を付けた時の印象(期待する機能)とはズレていないことを確認できましたが、サンプルをいくら眺めても使えるようにはならないので、サンプルのコードを読み始めています。

NatTable の使い途

NatTable を何に使いたいかというと、それは、遅々として開発が進まない Ammonite に実装して、大量のデータを扱えるようにしたいと考えているのです。Ammonite は、エンジニアリングで必要な統計解析をなんでも簡単にできるツールにしたいのですが、昨年、ちょっとブログで紹介しただけでちっとも進んでいないプロジェクトです。

誰に期待されているわけでもないのですが、こうやってひとたびブログに話題を出してしまって、あとで何も進捗していないことを振り返り自己嫌悪に陥ることしばしばです。それでも懲りずに中途半端を繰り返してしまうのですが…。

JavaFX の TableView を使いこなせない者が NatTable を使いこなせるのか?という謗りを受けそうですが、たぶんその通りでしょう。しかし、基本機能として重要となるスプレッドシート状の GUI 部品である、大変魅力的な NatTable を前にして、入れ物だけはさっさと JavaFX から SWT/JFace へ移し替えてしまっています。そこそこ使いこなせるようになるまで、いや、納得できるまでじっくり取り組むことにします。

NatTable とは何か?

本来であれば、最初に NatTable とは何かを説明すべきなのですが、十分に使いこなせない段階で説明をしようとすると、不備が出てしまいそうでなかなかできません。YouTube で NatTable の解説を見つけたので掲載します[資料]。

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