2012-04-30

【備忘録】RPM Fusion

Fedora は無料でオープンソースソフトウェアなものだけ利用している Linux ディストリビューションです。そのため、プロプライエタリなフォーマットに対応するソフトウェアライブラリは、仮にバイナリが公開されていたとしても、ソースが公開されていなければディストリビューションのパッケージに盛り込まれません。特に動画の場合、そのほとんどはプロプライエタリなフォーマットで、ソースが公開されておらず、かつ、互換性のあるオープンソースなソフトウェアの開発が追いついていないので、Fedora の配布パッケージには盛り込まれません。その結果、Fedora の、いわゆる、マルチメディア対応の度合いは結構貧弱なのです。オープンソースプロジェクトの成果物だけでは、Microsoft Windows と同じような機能を実現できないのが現実です。

しかし、動画が見れないばかりか音楽も聞けないとなるとさすがに不便です。このようなときに役に立つのが RPM Fusion のサイトです。RPM Fusion は、Fedora プロジェクトや RedHat で、標準ではパッケージに盛り込まれないプロプリエタリなものを含む有用なパッケージを提供されています。英語ですが詳しく説明されているサイトがありましたので紹介します。

こういった事情は Fedora だけではありません。Debian もそうです。というより、もともとオープンソースプロジェクトの成果を利用するとはそういうものだと思っていました。今では最も人気のディストリビューションになった Ubuntu は、平均的な利用者にも使いやすい最新かつ安定した OS を提供することを掲げ、プロプリエタリなソフトウェアもパッケージに取り込んでいます。確かにその方が Windows から Linux へ移行するには敷居が低くなり Linux を普及させるには良いことと思います。どのディストリビューションを使うかは人それぞれです。選択肢がたくさんあることは良いことなのです。

0 件のコメント: