2011-04-30

Fedora 15 Beta リリースをインストール

が勤めている会社の場合、今年は 4 月 30 日から連休、いわゆるゴールデンウィークが始まりました。この時期は新しいリリースの Fedora をクリーンインストールすることが年中行事のようになってしまっています。できることであれば、RC 版か正式版をインストールしたいのですが、Fedora 15 はまだベータ版までしかリリースされていません。ある程度のトラブルは覚悟して、ベータ版をメインの 64 bit 機にインストールしてみました。

デスクトップ用途でインストールしてログインするとビックリです。VMware Player でアルファ版を試用していたときは気がつきませんでしたが、画面がまるでスマートフォンです。
今回、ベータ版をインストールして確認をしましたが、どうやら、私の VMware Player の環境では Gnome 3 shell が正しく起動できていないようです。

最近の Linux のデスクトップ事情にすっかり疎くなってしまった感があります。日経 Linux とか読まないと時流に追いついていけないのかな?いや、ただ単に Gnome 3 の情報に疎いだけかも…。

まだ使いにくいのですが、慣れれば苦にならなくなるでしょう、きっと。



インストール後に気になったことは、有線ネットワークがデフォルトで有効になっていなかったことです。ネットワークが使えるものだと信じ込んでいたので、パッケージのアップデートができず慌てました。

参考サイト

[1] 2. Fedora の変更点 - デスクトップユーザー向け
[2] GNOME 3 - Made of Easy
[3] Linux Daily Topics:2011年4月5日 Fedora 15のGNOME 3は慣れるまでに時間がかかるかも
[4] GnomeShell/Tour - GNOME Live!

2011-04-15

NaTcl を試す

NaTcl -- Native Client Tcl Module は、Chrome の Native Client (NaCl) サンドボックス で Tcl スクリプトを走らせ、HTML5 の canvas に直接アクセスすることができます[1]

Google の Native Client (NaCl)[2]を利用すると、Webブラウザからネイティブコードを安全に実行することができるのだそうです。そういえば、Chrome でネイティブコードが実行できるようになるなんて話が確かにありましたが、恥ずかしながら、すっかり忘却の彼方です。そういうわけで仕組みが解っていないのですが、とにかくインストラクションにしたがって動かしてみました。

使用した環境は、Fedora 14 (x86_64) 上の Google Chrome 11.0.696.43 beta です。

まず、Google Chrome で URL に about:flags を入力して「試験運用機能」の画面を表示します。そこで、ネイティブ クライアントを有効にします。

一旦、Google Chrome を全て終了し、コンソール上で google-chrome--no-sandbox オプションをつけて起動します。

起動した Google Chrome で、参考サイト[1] をサクセスすると、以下のように Google の図形が表示され、マウスのポインタを近づけると、それに応じたアニメーションを見ることができます。

まだ NaTcl を使いこなすことはできませんが、ちゃんと使いこなせばおもしろいことができそうです。今後、Tk widget が動く NaTk というのも使えるようになるということで、第二の Tcl Plugin とも呼べる環境で Web プログラミングが楽しめるようになりそうです。

参考サイト

[1] NaTcl : Tcl in Nacl
[2] Native Client SDK - Google Code
[3] Tcl Announces NaTcl: Native Client Tcl - Slashdot

2011-04-03

ReactOS 0.3.13

3 月 22 日付で ReactOS 0.3.13 がリリースされていました[1]。VMware 用のイメージをダウンロードして、VMware Player で起動してみました。

リリースノート[2] によると、
  • ダイナミックビデオモードスイッチの実装とグラフィックスドライバの互換性向上
  • いくつかのグラフィクスの問題を修整
  • 完全に作り直された、デバッグができるヒープマネージャー
  • オーディオミキサーラインの管理を向上
  • ユーザーのサブシステムにおける深刻なバグを解消
  • Firefox や Thunderbird などのアプリケーションにおけるビジュアルアーティファクツ(?)の修整
  • インストーラのバグをいくつか修整
  • あらたなアプリケーション対応
    • Stellarium 0.10.2
    • LHelp
    • winpcap
    • FlashPlayer 10.1
    • Mono 2.8
    • OllyDbg 1.10
    • Xenon 2000
    • VLC 1.1.5
    • Foobar 2000
    • Skype 4.0.0
  • 対応する SATA デバイスを増やした。
  • メモリーマネージャーにおける数多くの改善
気のせいかもしれませんが、動作が前よりきびきびしているように感じます。ReactOS が安定し、主要なアプリケーションを動かせるようになったら、廉価な PC あるいは中古の PC を買ってテスト機として使ってみたいものです。いよいよ次のリリースは 0.4 の番号が付くかもしれません。

参考サイト

[1] Frontpage - ReactOS ウェブサイト
[2] The ReactOS team is proud to announce the release of ReactOS 0.3.13.

2011-04-02

Fedora 15 Alpha リリースを試す

Fedora 15 の Alpha リリース[1] をインストールしてみました。正式なリリースまで待ちきれませんでした。
ちなみに正式なリリースは、リリーススケジュール[2] によると、今日時点で、当初の予定より 2 週間遅れて 5 月 24 日となってしまっています。

Fedora 15 Alpha のリリースノート[3] によると、今回のリリースの主な目玉は次のようになっています。
  • GNOME 3
  • LibreOffice
  • systemd
  • Dynamic Firewall
  • DNSSEC for workstations
  • KDE 4.6
  • BoxGrinder
  • ...

DVD のイメージ (i386) からクリーンインストールをした後、パッケージをアップデートしました。その状態のスクリーンショットを紹介します。そのため、インストーライメージからインストールした直後の状態とは異なっています。
【ご注意】Fedora 15 Alpha リリースの今日時点でのスクリーンショットですので、正式リリースでは異なる可能性があることをご理解ください。

まずログイン画面です。背景のイメージは相変わらず寒色系ではありますが、抽象的な幾何学的、鋭角的デザインは影をひそめ、ずいぶん親しみやすい具体的なイメージになっています。

ログイン後の画面です。一瞬、Ubuntu 10.10 の Gnome デスクトップかと思ってしまいました。システム設定のメニューが、メニューバーの右側に移っています。デスクトップ上のアイコンは(デフォルトでは)無くなりました。

システムの設定は Windows のコントロールパネルのように一つにまとまりました。それぞれのアイコンはワンクリックで起動します。

オフィススイーツは、OpenOffice.org から LibreOffice に変更になっています。なかなか早い対応にビックリです。

ちなみに MinGW クロスコンパイラのパッケージ群は、精査はしていませんが、Fedora 14 のものと変わらないように見えました。

参考サイト

[1] 次の Fedora を入手する − Fedora Project
[2] Releases/15 - FedoraProject
[3] Fedora 15 Alpha release notes - FedoraProject
[4] アルファ版とは【alpha version】(α版) - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典