2008-11-05

Let's Wine(第0回)


はじめに


MinGW Cross Compiler プロジェクトで公開しているパッケージの動作チェックなどで利用している Wine に関わる話題を、「Let's Wine」というタイトルで不定期に連載していきたいと思います。

Wine は、Win32 互換レイヤーで、オープンソースの Windows API 実装の一つです。Wine の名称は "Wine Is Not an Emulator" の略で再帰的頭字語になっています。1993 年にスタートした Wine の開発プロジェクトは、紆余曲折を経て、今年ようやくバージョン 1.0 がリリースされました。

ここで使用している OS は Fedora Linux で、デスクトップ環境は Gnome です。Wine が利用できる環境であれば、おそらくここで紹介している内容を同じようにできると思います。

Wine のインストール


Wine のインストールは、管理者権限で次のようにします。

# yum install wine

これで関連するパッケージも一緒にインストールされます。

インストール後、次にようにタイプして Wine で cmd.exe が起動することを確認しておきましょう。

最初の起動時に次のような警告が表示されますが、今のところ無視しておきます。[2], [3]

Could not load Mozilla. HTML rendering will be disabled.

また、以下のディレクトリが自動的に生成されます。

$ ls ~/.wine
dosdevices drive_c system.reg user.reg userdef.reg
$ ls ~/.wine/drive_c
Program Files windows
$ ls ~/.wine/dosdevices
c: z:
$

C ドライブは Linux の $HOME/.wine/drive_c、Z ドライブが Linux のルートディレクトリ / になります。

関連情報


[1] LinuxでWindowsアプリケーションを動かすには − @IT
[2] Mozilla Control
[3] Mozilla ActiveX Control
 

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